【アンドレアス・ミケルセンのWRC奮闘記】1年間ありがとう!! – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【アンドレアス・ミケルセンのWRC奮闘記】1年間ありがとう!!

 

ノルウェーよりこんにちは!

 信じられないような気分だけど、2015年のシーズンはもう終わってしまったよ! 良いことも悪いことも色々あった13戦だったけれど、良いことの方が多かったような気がする。でももうこれで今季ともお別れだ。休暇を取って、少しオフを楽しみたいと思っている。時間が経つのは本当に早かったよ。

 まずは2015年のWRC最終戦になったウェールズ・ラリーGBがどうだったかを書こう。僕はこのラリーがとても好きで、ウェールズを訪れるのは毎年とても楽しみなんだ。僕は17歳になった頃、ここに移り住んだ。何故かって? ここなら17歳から運転免許証を取得できたからね。だから毎年ウェールズに行くと、母国に帰るような気分だ。ウェールズでのラリーは僕にとってカレンダー上の3つ目の母国イベントのようなものだよ。いま住んでいるモンテカルロ、ノルウェーのお隣スウェーデン、そして以前住んでいたウェールズ。カレンダーに3つもホームイベントがあるなんてラッキーだと思わない? 僕が最も好きなイベントのひとつ、ラリーGBはウェールズの森林や丘陵地帯を走る泥だらけのステージが有名だ。3位に入れたことは、好きなだけでなく速く走ることができたという証明だと思っているよ。

 レッキはとても順調だったし、ペースノートにも自信があった。優勝する気満々だったけれど、具合が悪くなってしまったんだ。だから、シェイクダウンを欠場して医療検査を受けるためにドイツに行くことを決定した。チームと一緒に検討した結果、そうすることが最善の策であると判断したんだ。その結果、問題ないことが分かって心からホッとしたよ。レッキは無事に終了していたから、シェイクダウンには出場しなくても大きな問題ではなかった。イベント前のテストをしていなかったから、路面にすぐ慣れることができるかはあまり焦らないことに決めていた。マディなステージでのドライビングは、スペインのような舗装路とは大きく異なるから、どうなるかと思っていたけれど、思ったよりずっとスムースにいった。事前の調整がまったく出来なかったことを考えると、ちょっとびっくりしたほどだったよ。

このようにマディなステージでのドライビングにすぐに合わせることができた。

このようにマディなステージでのドライビングにすぐに合わせることができた。


 今回のラリーの戦略は「速く走って、それを楽しむ」というものだった。今季の目標のひとつは初優勝だったけれど、それはスペインで達成できた。ドライバーズランキングの3位ももう確定した。だからイベントをフィニッシュするという以外のプレッシャーは一切なかったんだ。初日のスペシャルステージはこれまで走ったことはなかったけれど、とても良い結果を出すことができた。昨年、僕らはSS2でクラッシュしたから、ここのステージでの経験不足を感じていた。でも特に大きなトラブルもなく、良いタイムを出せたし、ラリーを通じてそのペースをキープできたので最終的に表彰台を獲得できたことは心からうれしかった。
ニュータウンでのリグループ中にペター・ソルベルグに会った。彼がまたラリーに出場したいと思っているのが感じられたよ。

ニュータウンでのリグループ中にペター・ソルベルグに会った。彼がまたラリーに出場したいと思っているのが感じられたよ。

 ウェールズは他のイベントとは異なり、ロードセクションがとても長いのが特徴だ。金曜日なんて、サービスパークのスタートが6時30分だったのに、最初のステージがスタートするのは9時30分だったよ。とにかくリエゾンが長くて、なんと途中に2回もリフューエルがあるんだよ! その長いロードセクションの大半をドライブし、僕が休めるようにしてくれた素晴らしいコ・ドライバー、オーラには感謝しているよ。彼は土曜日も同じように運転してくれて、僕は助手席で寝ていたんだ。ステージに到着して、マシンを飛び降りてドライバー交代したよ。

 ところが、夜にサービスパークに戻ってきた時、携帯電話がなくなっていることに気が付いたんだ。どうやら携帯電話を膝の上にのせたまま寝てしまっていたようで、ドライバー交代の時に落としたらしいことが分かった。僕のドライビングコーチ、ベルントと一緒にグーグルマップを見て、どこでクルマを止めたか正確に教えることができた。なんとベルントは2時間もかけてそこまで運転してくれて、携帯を見つけてくれたんだ! 携帯電話は数時間雨に濡れていたからもう動かなくなってしまったけれど、手元に戻ってきたのはうれしかった。小さな携帯を完全な暗闇のなかで見つけてくれたベルントにも本当に感謝しているよ!
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今回のラリーではとにかくすごい降雨量だった。サービスから雨水をどうやって排水するか、メカニックたちはすごく悩んでいた。溝を掘ったり、様々な方法を試みていたよ!

今回のラリーではとにかくすごい降雨量だった。サービスから雨水をどうやって排水するか、メカニックたちはすごく悩んでいた。溝を掘ったり、様々な方法を試みていたよ!


 これからはオフシーズンに入るが、僕は時間を有効に使うつもりだ。ウェールズからガールフレンドが待っているモナコに戻って、数日間リラックスしてから一緒にノルウェーに帰った。雪に覆われたホワイトクリスマスをそれぞれの家族と一緒に過ごすんだ。それが一番楽しいからね! でも金曜日にはフォルクスワーゲン・モータースポーツのスタッフたちと一緒にドイツのウォルフスブルグで過ごすことになっている。いつも楽しみにしている集まりだ。全員が本当に一生懸命仕事をしてくれるし、ラリーの現場で会わない人たちもたくさんいるから、その人たちにも直接会って感謝を伝えることができる貴重な機会なんだ。数週間後にはパリでFIAの表彰式とパーティーがある。トロフィーを受け取るのもうれしいけれど、他のモータースポーツに出場している人たちと会うことができるのも大きな刺激になるね。

 そしてあっという間にラリーモンテカルロのテストがスタートして、すぐに2016年のシーズンが始まる。2015年は本当に良い1年だったから、2016年が楽しみだし、この上昇気流に乗って楽しみながらまた優勝できると良いなと思っているよ。

 僕の今年の日記は楽しんでくれたかな?
 1年を通じて読んでくれてどうもありがとう!

アンドレアス

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