APRCチャイナ:MRFがファビアR5を投入、注目はアジアカップタイトル争い – RALLYPLUS.NET ラリープラス

APRCチャイナ:MRFがファビアR5を投入、注目はアジアカップタイトル争い

©TEAM MRF

APRC第6戦ラリーチャイナ龍遊(グラベル)は10月30日、中国浙江省衢州市龍遊で開幕。この中国戦では、シュコダ・モータースポーツとタッグを組むチームMRFが、APRCでは初めて、シュコダ・ファビアR5を投入する。既に今季のAPRCタイトルを決めているポンタス・ティデマンドがステアリングを握る。

ティデマンドは中国での参戦は今回が初めてだが、ファビアR5に関しては既にWRC2での参戦経験があり、先週末のラリースペインでは部門優勝を飾っている。

「ファビアR5は、シュコダやチームMRF、レーストルクに多大なる成功をもたらしたファビアS2000の後継マシンだ」とチーム運営を担うレーストルク代表でチームマネージャーを務めるレーン・ヒーナンはコメント。

「中国はシュコダにとって最大マーケットの一つ。9月には、同社の世界販売合計の25%を記録しており、このイベントでファビアR5のAPRCデビューを飾る事は非常に重要だった」

一方、チームメイトのガウラブ・ギルは、これまで通りファビアS2000 でエントリーしている。

「ギルもR5で走らせたかったが、まだドライブ経験がなく、ラリーをテスト代わりにさせるのは彼にとってよくない。このため、今回は成熟しているファビアS2000で参戦する」

参戦初年のAPRCで圧巻の強さを誇りタイトルを獲得したティデマンドは、「今年はいい結果が続いているので、スペインで勝った後も勝利への欲は高まっている。強さを感じているし、最後のAPRCイベントとなる今回にも自信を持っている」とコメント。

「既にタイトルは決めているので必死でポイント獲得に挑む必要はないが、この国で始めてR5をドライブするのは、最高にうれしいよ」

APSM.tv

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一方、併催のアジアカップは、この中国が3戦目。マレーシア、北海道と連続でポイントを重ねた日本の高山仁(スバルWRX STI)がシリーズ首位で中国を迎える。北海道でカップ優勝を果たしたクスコレーシングのマイケル・ヤング(WRX STI)は、15ポイント差の2位。北海道はリタイアを喫しているS2000マシンのギルは、今回の中国戦を確実に走り切ってポイントを重ねる事を明言しており、この3選手のタイトル争いが注目される。

ラリーは30日に開幕した後、スーパーSS1本を走行。31日のレグ1−b、11月1日のレグ2、それぞれ3SSを2回ループする6SSが設定される構成で、計13SSの総ステージ走行距離は230.04km。



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