WRCスペイン・ポスト会見「次はもっと楽に行けるはず」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスペイン・ポスト会見「次はもっと楽に行けるはず」

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WRCラリースペインのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。今季は序盤からWRC初優勝を期待されながらも、あと一歩で逃し続けていたミケルセン。予想外のスペインでついに実現し、肩の力が下りた気持ちを吐露した。

●WRCポストイベントカンファレンス出席者
1位:アンドレアス・ミケルセン=AM(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
1位:オーラ・フローネ=OF(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
2位:ヤリマティ・ラトバラ=J-ML(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
2位:ミーカ・アンティラ=MA(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
3位:ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・モータースポーツ)
3位:マルク・マルティ=MM(ヒュンダイ・モータースポーツ)
ヨースト・カピート=JC、フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表

Q: アンドレアス、おめでとう! 今回こそ勝つのではと、何度も話題に上がったが。
AM:スペインで、なんて、言った事なかったよ!

VOLKSWAGEN

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Q: 気分は。
AM:まだ飲み込めていない。この週末は、選手権での3位を固める戦略だけで臨んだ。ウェールズでは、プレッシャーはなくなるので勝てるかもしれないと思ったが。金曜日はかなり苦戦したが、土曜日の舗装では何かが変わると思っていた。この勝利を、僕のエンジニア、リチャード(ブラウン)に捧げなくてはならない。今回は舗装テストなしで入ったが、セットアップが決まり、すぐに満足できた。その後はできる限りプッシュし、昨日はトラブルに見舞われたヤリマティとの差を詰めた。今日は気持ちは落ち着いていたが、それでもウェールズでのことを考えていた。フィーリングは本当によかった。ヤリマティとのバトルで、彼に少し追いついた。それから彼がパンクに遭い、僕らが少し先行した。あのステージでは最初のコーナーで少し危ない場面があって、その後はかなり接戦になった。完璧なステージにしなくてはならないと分かっていた。ラリー全体を通してそれができていなかったが、ついにそれができてヤリマティをかわした。ジュール(・ポーター、WRC TVレポーター)とコリン(・クラーク、WRC Liveレポーター)からメッセージをもらった時は、信じられなかった。彼らが、クラッシュしたんだと言ったけど、チーム無線では、僕らはステージで止まったと聞いていたんだ。そんなことが起こるなんて、まだ信じられないよ。最高のエンディングだ。もちろん、セブのことは残念に思うが、パワーステージを勝つためにはリスクも負わなくてはならなかった。最終的には、僕に素晴らしい結末になった。長い道のりだった、本当に長かった。

Q:しかし、いまそれが実現した。
AM:肩の荷が下りたような気分だよ。ついに達成した。次は、もっと楽に行けるはずだ。

Q:あのSSのフィニッシュでは泣いていたか。
AM:そうだね、いいことも悪い事もあった、長い道のりを経て、ついに初優勝を獲得したんだ。長い間、取り組んできた。もちろん、感情的にもなるよ。

Q:タイトルを獲ったこともある。それと比べてどうか。
AM:突然起きたから、キプロスでIRCタイトルを獲った時とは比べられない。最後のステージ前は、とても緊張していた。でもここでは、それほど緊張していなかった。争っていたのは2位だったからね。優勝争いをしているなんて知らずにいて、よかったよ。そうじゃなければ、もっと緊張していた。そのうち飲み込めると思うが、まだ時間がかかる。本当に驚いたよ。

Q:ウェールズでは何の心配もなく臨んでいける。
AM:その通りだ。何のプレッシャーもなく、もちろん本当にいいフィーリングだ。最高のリザルトを狙っていく。昨年はコンペティティブに攻められたし、今年も同じように行きたい。でもSS2でクラッシュなんてのはナシでね。プレッシャーなく挑めるのは、本当にうれしいよ。

Q:オーラ、キミにとってもWRC初勝利だ。気分は。
OF:信じられないよ。TVでも見たと思うが、いつもは自分の気持ちをコントロールできるのだが、今回は無理だった。無線で、オジエがコースオフしたと聞いた。僕は、彼らが無事かと尋ね、OKだと分かった。そして、僕らが勝った。最終SSのスタートについた時、そんなことが起きるとはまったく思っていなかった。2位争いをしていたし、ナビゲーターシートでベストを尽くしてノートを読もうと思っていた。この気持ちが分かるかい?

Q:マシンの上に立った気分は。
OF:あそこにシートを置きたいね!

Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

Q:長年、色々な事を一緒に乗り越えてきた。
OF:初めて彼のコ・ドライバーをした時、彼は16歳だった。今のようにあまり話をするタイプではなかった。2012年のカタルニアの後でコンビを離れ、1年はハードだったが、昨年またコンビを組んだが、兄弟のような感じだ。何も変わらなかった。僕たちはどちらもハングリーで、ラリーが本当に好きで、いくらでも走っていられる。2人ともモトクロスをやっているから、彼は以前以上にコントロールできるようになった。正直、僕の身にもなって欲しいよ。

Q:ヤリマティ、2位の気分は。
J-ML:去年やその前の年のスペインでは、グラベルのパフォーマンスがあまりよくなかった。舗装でいいリズムをつかむことに専念していたし、より重点を置いていた。でも今回は、グラベルでもコンペティティブになれたし、順調だった。後ろに4秒差をつけていた。でも、土曜日の朝のパルクフェルメで、ブレーキがあまりよくなかった。グラベルからターマック用のブレーキに換えた時、ブレーキラインに空気が入ってしまったんだ。1kmしかアタックできなかった。パンクが起きなくてラッキーだったよ。今朝は、スペアが2本だったので安全パイを選び、それでも十分だと思っていた。たぶん、少し慎重に行き過ぎたのかもしれないが、アンドレアスは本当に強かった。スペアを2本積んで、バランスはベストではなかったが、全力を尽くした。でも勝てなかった。アンドレアスは今日、僕より強かった。

Q:でもバトルは最終ステージでも続いた。
J-ML:エキサイティングだったよ。石がトレッドに挟まってスローパンクしたが、その後アンドレアスがスピンして、2人の差は1.4秒で最終ステージを迎えた。ミーカとはあのステージの前に、安定して走る事に専念しなくてはならないと話していた。アタックしようと決めたが、ミーカはとてもいい走りだったと言ってくれた。アンドレアスの方が速かったのなら、彼の実力だと。まったくその通りだ。

Q:フィニッシュでは、アンドレアスを見ながらうれしそうだった。
J-ML:2008年にスウェーデンで初めて勝った時のことを思い出していた。(セバスチャン)ローブがコースオフして、ミッコ(ヒルボネン)と2位を巡ってハードアタックしていた。本当に素晴らしい思い出だ。初めて優勝した時の気持ちは、忘れられないものだよ。とても特別なんだ。アンドレアスは長い間がんばってきた。僕とミーカも同じだったし、本当にホッとした。でも、大きな自信にもなったよ。

Q:ミーカ、この週末の進捗についてどうか。
MA:2位には文句なしに満足しているよ。負ける事は嫌いだが、アンドレアスとオーラは本当に勝利にふさわしい。僕らは2回パンクがあったので、勝てなかったのは当然だ。2回パンクしても勝っていたとしたら、WRCのレベルが低すぎると嘆いていたと思う。

Q:どうしてカットしたのか。
MA:正直な話だけど、やっとブレーキが正常になったところで、OK、正常な舗装でのスピードで行けると思った。エキサイトしすぎてはいなかった。ステージをスタートして、フィーリングはよかった。右コーナーに来た時、僕はドントカットと行ったが、それでもインに入ってしまった。もうダメだと思った。

HYUNDAI

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Q:ダニ、3位だが、この週末についてどう思うか。
DS:結果的には、とてもハッピーだ。セバスチャンのことは残念だが、こういう事も時には起こる。舗装ではハードに攻めたので、ポディウムに上がれてうれしい。アンドレアスとヤリマティは強敵。本当にいいパフォーマンスだった。だから、上に上がるのは不可能だと考え、4位キープを目指すことにしたが、終わってみれば3位だった。ポディウムに上がるのは昨年以来。今年は、何度か目前に迫った事もあったから、僕にとってはいい結果だ。

Q:今朝は、ステアリングに「全開」と書いてあったが。
DS:いつもは、メカニックがブレーキのことについて注意書きをするんだけど、これもメカニックが書いた。昨日はずっと全開だったし、今日もハードにプッシュしたが、追いつかなかった。チームやマニュファクチャラーにとっても、ポイントを獲得できてそう悪い結果ではない。最終戦まで持ち越しだ。

Q:ウェールズでは何を目指すか。
DS:ベストを尽くしてシトロエンを抜く、自分の仕事を尽くしたい。

Q:来年、新型マシンの登場が待ち遠しいが。
DS:そうだね、正直、チーム全体がこのマシンに自信を持っている。モンテカルロで全力で取り組んだし、いい感じだ。他のドライバーや、他のマシンの改良次第でもあるので、今の段階では言える事はない。

Q:マルク、母国スペインでの参戦はプレッシャーも大きいか。
MM:母国戦はいつでもうれしいよ。どこに行っても観客の存在を感じるし、死ぬほどプッシュする。正直、ダニの走りにもハッピーだ。今年は必死でがんばってきたが、アルゼンチンとサルディーニャではアンラッキーがあった。自分の仕事にはハッピーだ。初日のグラベルは完璧だったし、舗装では勝負できないと思っていたが、それでもマシンの動きはよかった。

Q:ヨースト、予想していたこと、していなかったことがあるだろう。ここ数時間、何があったのか。
JC:まず、セブを検査のために病院に連れて行った。スキャンをして、すべて問題なかった。最も重要なことだし、本当によかった。1−2争い、2−3−4争いが激化していた。最後のステージの後、F-X(ドゥメゾン、フォルクスワーゲン・テクニカルプロジェクトリーダー)が僕のところに来て「僕らが作ったクルマは、フィンランド人がコルシカで勝てて、ノルウェー人がスペインで勝てる。ポロは本当にいいマシンじゃないか!」と言ったんだ。たぶん、彼らと契約するのは早過ぎたのかもしれない。今晩なら、彼らはこのマシンに乗るために自分から支払うよ!

VOLKSWAGEN

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Q:この勝利について拠点での反応は。
JC:エンジニアリングオフィスでは、とても興味深い一日になった。ヤリマティのエンジニアとアンドレアスのエンジニアが、テーブルを挟んで向き合っていて、一日の間に、彼らの顔が笑ったり悲しくなったりしていた。彼らのボディランゲージを見るのは、なかなか面白かった。私はアンドレアスのことをずっと信じていた。今年はラリーで勝つというターゲットを与え、シーズンも終わりに近づいてきたが、彼はやり遂げると思っていた。チームオーダーはなく、彼は正々堂々と勝った。彼を勝たそうということは、誰もしなかった。彼に簡単に勝たせようとする者はなく、彼は自分で戦い自らつかんだんだ。

Q:ウェールズでの目標は。
JC:ポロが勝つ事、それだけだ。そのために戦っている。フォルクスワーゲンのために戦い、6人のクルーに優先権はない。彼らはお互いに戦うことが許されているし、ポロのうちのどれか一台に勝ってもらえればいい。

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