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WRCオーストラリア:プレ会見「余計なプレッシャーはない」

©VOLKSWAGEN

WRCオーストラリアのスタート前に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。タイトル確定が現実的に狙えるチャンスを迎えたオジエ。フォルクスワーゲンのマニュファクチャラーズタイトル確定もかかる一戦に向けても平静を保つ様子を見せた。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
ヘイデン・パッドン=HP(ヒュンダイ・モータースポーツ)
クリス・ミーク=KM(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
オィット・タナック=OT(MスポーツWRT)

Q:セブ、午前中のシェイクダウンは、アクシデントを避けることができて運がよかった。
SO: そうだね、最初のコーナーでちょっと見せ場を作っちゃったね。コーナーへの進入速度が少し低過ぎたんだ。バンクのイン側に強くヒットしすぎて、2輪走行になってしまった。低速ヘアピンだったけど、転倒しそうになった。でも、マシンのフィーリングはいいよ。いつでも準備はできている!

Q:大一番となるがリラックスしているように見える。今の気分は。
SO:もちろん、誰もが狙っている位置につけているからね。タイトル連覇は目前だが、余計なプレッシャーはない。優勝目指して全力を尽くす。大好きなステージだからね。昨年もいいパフォーマンスが出せたから、今年もそうしたい。

Q:新しいステージはどうか。
SO:素晴らしいよ。他のステージと遜色ない。このラリーは素晴らしい。リズミカルなステージもあれば、テクニカルなところもある。ルーズグラベルがあるので、先頭で砂利履きするのは苦労するだろうけどね。上位争いに絡んでいきたい。

Q:砂利履きの苦労は他のラリーよりも大変か。
SO:何も言うべきじゃないね。もし、それでも上位争いに食い込めれば「ほら、そう悪くなかっただろ!」って言うよ。サルディーニャのようにコンディションが悪いところもあったけど、あの時は幸い少し雨が降った。ここでは雲に祈りを捧げるばかりだけど、あまりウェットはこなさそうだ。明日のロングステージは、昨年ほど悪くない。どちらにしても、そのことは考えない。ベストを尽くすだけだ。

Q:タイトル3連覇のチャンスについては、どう感じているか。
SO:すごくがんばっていて、どうしても欲しいと思っていても、努力に見合うものが得られなかったとしても、幸せなことだと思う。このスポーツでは、とても努力や時間を費やしている。シーズンを終えた時に、自分たちの目標を達成する満足感が得られれば、それがベストだ。そうなれば、僕も年末にリラックスすることができるし、選手権争いを考えずに優勝争いすることもできる。それが叶うように、この週末は全力を尽くすよ。

HYUNDAI

HYUNDAI

Q:ヘイデン、今回はたくさんの応援が来ている。自分の気分も盛り上がるか。
HP:最高だし、まだ半分しか会ってないと思うよ! 母国に一番近い国での開催だから、よりハードにプッシュしていい走りを見せたいというモチベーションになる。

Q:イベント前はポディウムにも触れていたが、まだ可能だと思うか。
HP:もちろん。果たすのは大変だけど、よりハードな目標を設定していくことは成長していくためのプロセスだ。走行順という点では、サルディーニャ以来のベストチャンスだが、気持ちはもっとリラックスしているよ。全てのパズルをかみ合わせなくちゃならないけど、タイムにつながってくれるといいね。リラックスしていることは、とても重要。プッシュし過ぎてしまうとミスしてしまったり、遅くなったりする。明日の朝イチから、全開で行くよ。

Q:朝は少し気温が低いようだが、タイヤについてどう考えるか。
HP:この週末はタイヤ戦略が重要になることは間違いないが、いいプランを立てている。自信があるし、必ずうまくいくよ。

HYUNDAI

HYUNDAI

Q:ドイツではチームメイトとかなり差がついて悔しい思いをした。チーム内でのバトルはどうか。
HP:
みんなで話しているよ。どのチームメイトも同じ、一番のライバルだ。ステージタムを比べたりするけど、ラリーが始まれば自分との戦いだ。チームのためにポイントを獲得しなくてはならない。

Q:来季の契約についてはどうか。ヒュンダイにサインはしたか。
HP:もうすぐだ。今回のラリーの準備に専念したかったから、この週末が終われば、何かしら形式的なことがある。

Q:クリス、このラリーの前にはいい時間が過ごせたようだが、いまの気分は。
KM:いいよ。レッキは順調だったし、このラリーは3回目だから知っている場所にまたくるのは、いいよね。デイ1のルートは少し変わっているが、いいステージだ。去年はペナルティでポディウムを逃してしまったけど速さはあったから、今年も同じ勢いでいきたいね。

Q:今週末、マッズがいないことで、ポイントを獲得しなくてはならないプレッシャーはあるか。
KM:するべき仕事をするだけだ。マッズの件は、本当に不運だった。あってはならない事故だったと思う。彼はラッキーだったよ。参戦できなかったのは不運だけど、最悪の事態にならなくてよかった。シトロエンは、ステファンがレッキに来ていてラッキーだった。彼にとっても、大きなチャンスだ。WRカーで初めてのグラベル戦だからね。彼にはトリッキーかもしれないけど、今回はヨーロッパ外のイベントでWRカーのエントリーは少ないから、もしポイントが獲得できるといいね。

Q:ポディウムは現実的か。
KM:現実的に期待できる。去年はペナルティがなければ上がっていた。ステージは楽しめたし、リズムがつかめれば、上を狙わない理由はない。

Q:フォルクスワーゲン勢に最も迫る勢いを見せてきたが、今季ここまでの内容にはハッピーか。
KM:ハッピーにはなれないね。速さはあったが、安定感が必要だ。選手権争いでフォルクスワーゲン勢に割って入れたら、うれしいね。ミスをしてしまえば、ハッピーじゃなくなるし、アンラッキーなこともあった。とにかくベストを尽くし続けるだけだ。

M-SPORT

M-SPORT

Q:オット、オーストラリアの参戦経験はあるが、WRカーでは初めてだ。自信は。
OT:フィーリングはかなりいいよ。またグラベル戦を迎えてうれしいよ。チームはグラベルが強いし、走行順もいい。いい雰囲気だ。

Q:ポディウムは狙えるか。
OT:ベストを尽くさなくてはならない。言う通り、WRカーでは参戦したことがないから、確認しなくてはならないことがたくさんある。レッキは順調だったし、フィーリングもいい。リズムをつかんでそれを維持しなくては。あとは楽しむ。

Q:ステージで重要なことは何か。
OT:どのステージもチャレンジングだから、タイヤ選択を間違えないこと、いいフィーリングをつかむこと。そう悪過ぎることは何もない。

Q:来季のシートについてはプレッシャーは感じているか。
OT:プレッシャーを感じても何の助けにもならないけど、まだ4戦残っている。ベストの仕事をして、その上でどうなるかだ。自分の最高の走りをすること、自分にはそれしかできない。そのことに専念して、結果を待つ。今は考えても仕方がない。

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