【アンドレアス・ミケルセンのWRC奮闘記】フィンランドは“グラベルグランプリ” – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【アンドレアス・ミケルセンのWRC奮闘記】フィンランドは“グラベルグランプリ”

 

日本のみなさん、こんにちは!

ラリーフィンランドはジェットコースターのようなものだ。高速で駆け抜けるステージ、多くのジャンプ。まるで“グラベルグランプリ”だ。しかし残念ながら、始まったと思ったらすぐに終わってしまった……。

クラッシュ後、サービスパークに戻ってチームボスのヨースト・カピートに状況を説明。こういうことは少ない方がいいね!

クラッシュ後、サービスパークに戻ってチームボスのヨースト・カピートに状況を説明。こういうことは少ない方がいいね!

ここフィンランドで優勝するためには、ステージを熟知し、路面を正確に理解しなくてはならないことを分かっている。僕はこれまでの経験を活かして、何とか表彰台を目標にしようと考えていた。だからSS5ですべてが終わったのには本当に驚いたよ。僕のペースノートが少し楽観的だったんだ。グリップが完璧とはいえ、ちょっとオーバースピードだったんだ。それを教訓として、次回のためにペースノートを修正したよ! ヒーモスステージは出だしの部分が新しくなっていたから、僕にとって初めてだった。でもそれは言い訳ではないよ! あのような結果になってしまったのは僕のせいでしかない。

イーブンマネージメントのスタッフと安全な場所で観戦中。

イーブンマネージメントのスタッフと安全な場所で観戦中。

クラッシュした時の写真を見てくれた人だったら、僕らがどれだけラッキーだったか理解できるだろう。何回横転したかよく分からないが、ハードインパクトがなかったのはツイていた。こういう表現が適切かどうかは分からないけれど、ポロR WRCは“ソフトに”横転していったんだ。リヤセクションの方がダメージがひどかった。FIAの車検委員はロールケージについては問題ないと判断したけれど、リヤウイングをきちんと装着することができないほどのダメージだった。だから僕らは再スタートしないことを決定し、メカニックたちにはオーストラリアできちんと使用できるための完璧な修理に専念してもらうことにしたんだ。しかしオーラと僕がケガすることなくマシンからすぐに降りることができるなんて、いかにポロR WRCが安全かということだよね!

ゴルバンのクラッシュ現場では色々と指示を出した。他のマシンが来る前に早くラリーカーを移動させないといけないからね(マシンの手前で背中を向けているのが僕だ)。

ゴルバンのクラッシュ現場では色々と指示を出した。他のマシンが来る前に早くラリーカーを移動させないといけないからね(マシンの手前で背中を向けているのが僕だ)。

マシンに乗れないラリードライバーがラリー中に何をするかって? それは観戦しかないだろう! 土曜日にイーブンマネージメントの面々とステージを観に行ったよ。普通の観客として観戦するのはすごく楽しかったね! 金曜日の夜にみんなと相談して、テクニカルで難しいセクションを観に行こうということになった。それは他のWRCドライバーたちだけでなく、イーブンマネージメントが面倒を見ているほかのドライバー、つまりエサペッカ・ラッピやポンタス・ティデマンド、オレ‐クリスチャン・ベイビーのドライビングを観に行くことにした。レッキのオンボードビデオでSS12のトリッキーな場所を見つけて、そこに向かった。僕らはできるだけ近い場所までクルマで移動したけれど、その後、僕が選んだ場所まで2kmも歩かなくてはならなかった。

左側に見えるのがゴルバンが当たった大きな岩。ここでエイビン・ブリニルドセンも止まってしまった! ヤリ‐マティ・ラトバラはコーナーを少しワイドに行って、あと数センチでこの岩に当たるところだったよ!

左側に見えるのがゴルバンが当たった大きな岩。ここでエイビン・ブリニルドセンも止まってしまった! ヤリ‐マティ・ラトバラはコーナーを少しワイドに行って、あと数センチでこの岩に当たるところだったよ!

でも観戦するには最高の場所だったよ! やはり観戦するにはドラマが起こりそうな場所がいいね。僕らが観ている目の前でヤリ‐マティ・ラトバラはコースオフこそしなかったが、冷や汗ものだったよ! その後、バレリー・ゴルバンが岩に当たって、残念ながら森林のなかで彼のラリーは終わってしまった。その岩は、僕らが到着した時に観客が座っていた岩だったんだ。僕らは彼らにもっと安全な場所に移動するよう言った。彼らが移動してくれたのは幸運だったよ。ラリーを観に行く時には安全に注意して観戦してね! アクシデントは思わぬところで起こるものだから……。

というわけで、僕のラリーフィンランドは終わってしまった。すべての情報は来年まで保管しておく。ペースノートも修正したしね! 次のイベントはドイツ。シーズン最初の本格的なターマックイベントだ。今週ドイツでテストを行い、ターマックスペックに変更するのを楽しみにしている。タイヤも新しくなるし、ドライビングも調整しなくてはならない。ターマックではミスをすると容赦なくコースオフしてしまう。だからセーフティクルーからの情報が最も重要になってくるんだ。ドイツの僕の日記で、素晴らしいセーフティクルーの面々を紹介するよ!

ラリー前には「ミート・ザ・キッズ」という子供たちと一緒に走る企画があった。将来ラリードライバーになってくれるといいな。

ラリー前には「ミート・ザ・キッズ」という子供たちと一緒に走る企画があった。将来ラリードライバーになってくれるといいな。

では皆さん、夏休みを楽しんでね!
ドイツでまた会おう。
アンドレアス

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