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ARCクイーンズランド:ヘイデン・パッドンが総合優勝。ハリー・ベイツは第1ヒートを勝利

©Australian Rally Championship

オーストラリアラリー選手権第3戦ラリークイーンズランド(グラベル)が7月4日〜6日に開催され、日曜日のヒート2を制したヘイデン・パッドン(ヒョンデi20Nラリー2)が、2戦連続で総合優勝を決めた。土曜日のヒート1は、TGRオーストラリアのハリー・ベイツ(トヨタGRヤリス・ラリー2)が制した。

TGR Australia

ARC開催350戦目という記念すべきとなったこのイベントは、波乱の多い展開となった。
ドライだがスリッパリーなコンディション、ヒート1ではハリー・ベイツが3秒のリードでヒート優勝。ルイスはSS3で軽い転倒を喫したが、挽回を果たした。

ヒート1は2位となったパッドンは、日曜日はステージウインを5本奪取。ベイツがヒート2をフィニッシュできなかったことで、パッドンはヒート2を42秒もの大差つけての圧勝を飾った。この日、2位に入ったのは、ハリーの弟、ルイス・ベイツ(GRヤリス・ラリー2)だった。総合2位に入ったのは、ヒート2で3位に入ったアレックス・ルロで、今シーズン初めてポディウムに上がった。総合3位はクレイトン・ホイ(三菱ランサーエボリューションⅥ)で、WOLFプロダクションカップでは圧勝となった。

Australian Rally Championship

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一方、ハリー・ベイツのヒート2は、最初のステージではパッドンと僅差のタイムをマークしたが、次のステージでパンクに見舞われ1分以上をロス。さらにサービス明けの最初のステージでは、ワイドになってリヤアームを曲げてしまい、続行不能となってしまった。一方、パッドンは残りの3本をすべてベストタイムで揃えて、ヒート2と総合優勝を手にしたほか、選手権争いでもリードを広げた。

「今回、このような成績を残せるとは予想していなかった。とにかくダメージを最低限に抑えようと思っていたので、選手権リードを少しでも広げられてよかった」とパッドン。
「ヒート2でハリーがパンクした時点で、とにかくマシンを労りながら1日を終えることに徹した。ひたすらパンクやミスを避けていたので、ラクではなかった。もちろんうれしいけど、こうした展開は予想はできないもの。ここからは、一切ポイントを取りこぼすことはできない。開幕戦でクラッシュしたので、次の2戦は優勝して失ったものを取り戻すのがプランだった。それができてリードも築けたので、予想以上に出来だ」

Australian Rally Championship

ヒート1で10位に終わっていたルイス・ベイツは、この日のパワーステージを制して雪辱を果たし、総合4位でこのイベントを終えた。
総合6位には、スバルWRXチャレンジを制したトビー・プライス。ヒート2がリタイアに終わったハリー・ベイツは、今大会では総合7位となった。デビューシーズンを迎えているティーンエイジャーのジャクソン・ロング(スバル・インプレッサRS)は、総合8位でARCジュニアカップ優勝を飾った。

TGR Australia

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オーストラリアラリー選手権の次戦、第4戦ギップスランドラリー(グラベル)は8月22日〜24日、ビクトリア州で開催される。

ARCクイーンズランド 最終結果
ヒート1

1 H.ベイツ(トヨタGRヤリス・ラリー2) 59:54.1
2 H.パッドン(ヒョンデi20Nラリー2) +3.7
3 A.ルロ(ヒョンデi20Nラリー2) +2:34.4

ヒート2
1 H.パッドン(ヒョンデi20Nラリー2) 49:30.8
2 L.ベイツ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +42.5
3 A.ルロ(ヒョンデi20Nラリー2) +1:04.7

総合結果
1 H.パッドン(ヒョンデi20Nラリー2) 90
2 A.ルロ(ヒョンデi20Nラリー2) 70
3 C.ホイ(三菱ランサーエボリューションⅥ) 62



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