【たけぶぅの取材のウラ】スパイクタイヤでの走りとは? – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【たけぶぅの取材のウラ】スパイクタイヤでの走りとは?

 

【たけぶぅの取材のウラ】スパイクタイヤでの走りとは?

去る1月25〜26日にかけて、北海道の糠平湖で行われた氷上タイムトライアルの取材に行って参りました。

このイベントはJAF北海道ダートトライアル選手権の開幕戦でもあります。つまり、れっきとした競技。ただし、クローズドクラスや賞典外として、ラリー、ジムカーナなどの選手も遊びに来る、毎年恒例のお祭りイベントなんです。



走る場所はもちろん、糠平湖の氷の上。ツルツルに固まった氷は、クルマが乗ってもまるでびくともしません。乗るのが怖いのも最初だけでした。

その氷の上を走るマシンには、スパイクタイヤが装着されています。日本では公道走行は禁止ですが、競技用としてはいまだ現役。主流はピレリのスパイクタイヤで、15インチ、16インチといった海外で使用されるサイズが使われています。他には、ミシュラン(BFグッドリッチ時代のものも!)、日本メーカーでは横浜ゴム、ダンロップなどもあったりします。さらに価格が安いと評判になったロシアやフィンランドのタイヤもあったりします。

スパイクタイヤでの走り方は、スタッドレスとはまるで違います。まず、スパイクタイヤは駆動をかけ続けるのが基本です。常に氷を引っ掻いてトラクションを得るため、タイヤをまわしておくことが大前提です。

価格は4本で16〜20万円くらい。ただ、ピレリのタイヤは持ちがよく、少なくとも5年は使えるそうなので、長い目で見れば安いですよね。昔はピンを1本ずつ打ち込んでいたそうですよ。

で、全日本ダートトライアルDクラスチャンピオン、谷田川敏幸選手のGDBと、地元北海道で活躍する和泉泰至選手の86に同乗させてもらうことができました! もちろんスパイクタイヤです。

まずは86です。FRですしストレートでもフラフラしてしまうのかと思いきや、しっかり路面を食って前に進む感じでちゃんと安定しています(そりゃそうですね)。コーナーはやはりリヤを動かして進んでいくイメージ。外から見るとそれほど滑っていないのですが、乗ってみると結構ドリフトしている感覚になります。これがFRの面白さか!

次は谷田川選手のGDBですが、もうコーナーというコーナーすべて、横方向にGがかかりつづけるとんでもない走り! それでもまだまだ余裕のある運転だというんですから、やっぱりトップクラスの走りはとんでもない!

スパイクタイヤによる氷上トレーニングの意義については、3/1発売の「プレイドライブ 2014年4月号」にて特集予定です。BICCスノーラリーでのラリースタッドレスの意義も合わせて紹介します。ぜひお読みください!

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