WRCジャパン:マニュファクチャラーズタイトルを争うヒョンデとトヨタ。チーム代表コメント – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCジャパン:マニュファクチャラーズタイトルを争うヒョンデとトヨタ。チーム代表コメント

©Naoki Kobayashi

WRC最終戦ラリージャパンで、マニュファクチャラーズ選手権タイトルを争っての最終決戦に臨むヒョンデとトヨタ。それぞれのチーム代表を務めるシリル・アビテブールとヤリ‐マティ・ラトバラの、スタート前のコメントをお届けする。

ヒョンデ シリル・アビテブール代表
「雰囲気はとてもいい。ポジティブな態度で全員が臨んでいる。ドライバーズ選手権では、ティエリー・ヌービルとオィット・タナック、いずれもヒョンデのどちらかがチャンピオンになるわけだが、どちらがタイトルを獲るにしても、イコールコンディションでなくてはならない。 私の役割は公平なコンディションで戦ってもらえるようにすることだ。信頼性のトラブルが出ないことが最も重要だし、昨日のチームブリーフィングで僕が挙げた3つのキーワードは『信頼性、信頼性、信頼性』だ。単語はひとつだが、3倍の重要性があるんだ(笑)」

「ティエリー(ヌービル)はリスクを負わないだろうし、順位が良くなくてもそれを考慮に入れる必要はない。でも彼は状況をコントロールしており、今朝のシェイクダウンのフィーリングも良かったようだ。チームの目標はマニュファクチャラーズタイトルでもあるので、それに関しても貢献してくれると考えている。ほかのふたりはプッシュしなくてはならないので、それについてはベストを尽くしてくれると思う。状況は分かりやすいものだと考えている。今晩のスーパーSS、そしてもっと鍵となる金曜日の午前中に何が起こるかを検討しながら進めたい。今晩、スーパーSSで何か起こったら、それが日曜日の結果に影響するかもしれない。だから、状況を見ながら進めていく必要がある」

(ジャパンの前にスペインのラリーに出場したが来年のマシンに関する進歩について)
「我がチームとしては来季もずっと進化していきたいし、来年のマシンについてはとても良いフィードバックを得ている。いまのラリーカーを使ってそれなりの時間が経っているので熟知しているが、新しい状況になる来年までにきちんとマシンを準備できるかどうかは良く分からない。来年のマシンは少なくとも今年のものと同等、またはより良いパフォーマンスを発揮できるものに仕上げたい。ポテンシャルはあるが、開発には時間がかかる。プッシュしなければ、モータースポーツではそれは後退を意味する。だから我々はWRCに関与し続ける限り、ハードにプッシュし続ける。ハイブリッドがなくなるということはあまりエキサイティングなことではないが、現実的に考える必要もある」

トヨタ ヤリ-マティ・ラトバラ代表

(今回のラリーに向けて)
「いまは妥協を許さない状況で、これ以上はポイントを失うことはできない。しかし、同時にミスをしてコースアウトしてしまってはならない。全員一丸となって取り組んでいかなくてはならないと考えている。全員が強いパフォーマンスを発揮することができれば、マニュファクチャラーズタイトルが獲れるはずだ。とても難しいが、不可能だとはもちろん考えていない」

TOYOTA

(2025年のハイブリッド排除について)
「個人的には良い前進だと思う。コスト削減にも繋がるし、観客などの安全面についても懸念が減るし、重たいユニットを世界中に持ち運ぶことを考える必要もなくなる。コストが削減できることもとても重要な点だと考える」

(来年のマシンの開発はすでに始まっていると思うが)
「影響は大きくは出ないと思う。マシンが軽量化されるし、それは良い。リストリクターの径が1mm小さくなるのでパワーは少なくなるが、それほど大きな影響はないと考える。だから計画には、それほど影響はしないと考えている。もちろんもっとテストは必要になるし、僕にとってはソフトウェアを正しい物にする方が重要だと思う」

(あなたの今後について、様々な噂が出ているが、来年もチーム代表は続けるか)
「このラリーの後に、色々判明するはずだ。ラリーモンテカルロとスウェーデンではまだチームプリンシパルでいる予定だから、また会うことはできるよ」
(Keiko Ito)

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