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WRCジャパン:ヒョンデはティエリー・ヌービルとオィット・タナックがドライバーズタイトル一騎打ち

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC最終戦ラリージャパン(ターマック)に、ヒョンデはティエリー・ヌービル、オィット・タナックに加え、アンドレアス・ミケルセンをヒョンデi20Nラリー1ハイブリッドのサードカーのドライバーとして起用する。ヌービルとタナックは、ドライバーズタイトルをかけての一騎打ちとなるほか、チームとしてはマニュファクチャラーズ選手権タイトルをかけて、トヨタとの決戦に臨むことになる。

愛知県で開催された初めてのWRCジャパンでイベントを制したヌービルは、今回のWRCジャパンで5ポイント獲得すれば、自身初の世界タイトルを決めることができる。
「ラリージャパンでのターゲットは、ドライバーズタイトルを持ち帰り、チームのマニュファクチャラーズ選手権タイトル獲得のサポートもすることだ」と気合いを見せるヌービル。
「シーズンを通してすでにいい働きをしてきたが、もちろん、その努力をさらに支える部分があるのなら、もちろんやっていく。ジャパンでは、天気と道が最大の違い。寒ければ超ダーティだし、道の上の落ち葉でグリップがすごく変わりやすくなる。今回は新しいステージもあるので、すべてが合わさり非常にチャレンジングなイベントになる。日本国内ではテストを行うことが認められないので、セントラルヨーロッパでのデータを活用していく。ジャパンでのこれまでの三戦から十分なフィードバックは得られているのでセットアップは予想しながら行い、日本に着いてからファインチューニングを行う」

前戦セントラルヨーロッパではシーズン2勝目を決めたタナックも、自身2度目のWRCタイトルへのチャンスを残している。
「ラリージャパンも、かなりチャレンジングなイベントで、自分たちが走ったことのあるターマックでは屈指の難しさかもしれない」とタナック。
「今季の中では間違いなく一番速度域の低いターマックラリー。ツイスティでナローで、遅いところばかりだ。どこまでも続くような感じのするステージで、路面変化も激しくトリッキーなイベントだ。ジャパンは3つの選手権にとって最後の決戦になるので、ベストのパフォーマンスを出すために全力を尽くす構えだ。タイトル争いは一歩も引けない状況。トヨタも全力で攻めてくるのは承知しているし、ポイント差も小さいので、首位を守るために戦い抜かなくてはならない。全員が最高の働きをすることが求められる。戦闘体制でベストを尽くす」

昨年のラリージャパンではWRC2タイトルを決めたミケルセン。今季、5度目のラリー1マシンでの参戦を迎える。
「ラリージャパンは、昨年初めて参戦したイベント。コンディション的にはものすごく難しいが、とても楽しめたし素晴らしいチャレンジだ」とミケルセン。
「とてもツイスティでテクニカルな道。今回は会期が遅いので、コンディションはさらに予想がつかなくなる。自分たちが参戦しているほかのターマックラリーとはまったく違う。すごくテクニカルという点だけなら、コルシカと似ているが、セントラルヨーロッパとの違いは大きい。今回の自分の目標は、マニュファクチャラーズタイトルの獲得に貢献すること。このイベントで最も重要なのは、もちろんトヨタとの戦い。彼らにとって母国ラリーで戦うのはタフになることは承知している。彼らには失うものはないからね。ビッグバトルになると思うが、準備はバッチリだよ」

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