WRCプロモーターによる女性ラリードライバー育成プログラム「Beyond Rally Women’s Driver Development Programme」は、9月16日〜18日、ポーランドのクラクフにあるMスポーツ・ポーランドで3日間にわたる合宿を開始。参加する15人のドライバーから3人を、WRC第12戦セントラルヨーロピアンラリー(10月17日〜20日、ターマック)にフォード・フィエスタ・ラリー3のフルサポート参戦させる審査を行う。選ばれた3人からさらにひとりが、2025年のジュニアWRCの参戦にフルサポートを受けることになる。今回のトレーニングを受ける15人のファイナリストのなかには、日本から平川真子も含まれている。
この合宿では、各ドライバーのドライビングスキル、メカニカルの知識、メディア対応などが試される。フォード・フィエスタ・ラリー3を使用し、ターマックとグラベルの両方の路面で、実践的かつ理論的な技術知識から重要なドライバー評価まで、様々な課題に直面する。
トレーニングの講師として、2023年のジュニアWRCチャンピオン、ウィリアム・クレイトン、ノルウェーラリー選手権で2回タイトルを獲得しているエイビン・ブリニルドセンがドライビング面を、2022年のWRC2コ・ドライバーチャンピオンのリータ・ハマライネンがペースノート、レッキ、レギュレーションの読み方などを指導する。
トレーニングの模様を審査するメンバーは、FIAのウィメン・イン・モータースポーツの委員長、ブルク・チェティンカヤ、WRCラリー委員会委員長のパニラ・ソルベルグ、Mスポーツ・ポーランドのマネージングディレクターを務めるマチェイ・ボダ、元WRCドライバーのイゾルデ・ホルデリート、WRCプロモーターのシニアディレクター、ペテル・スール。
チェティンカヤが「絶対に必要なプロジェクト。この機会に、すべての女性に参加を呼びかけたい。自分の国で開催されるWRCのイベントに参加するだけでも構いません」と語る。
「ここが最大で最高の場所であり、その一員となり、より多くの女性ドライバーが競技に参加し、願わくばグラスルーツから強力なドライバーが誕生することを期待している」