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新型三菱トライトンのラリードライバー体験&同乗走行に行ってきました!

©Naoki Kobayashi

みなさんこんにちは!
ラリーカムイでよく分かんない虫にいっぱい刺されました。ミニミムです。

先日お伝えしましたチーム三菱ラリーアートのアジアクロスカントリーラリー(AXCR)2024参戦体制発表会の取材に、オートランド千葉へ行ってきました。
発表会の様子はこちら

こちらでは参戦発表会だけでなく、オートランド千葉のダートコースで市販車の新型トライトンを使ったラリードライバー体験を実施するということで、新型トライトンの高い走破性をダートコースで体感してきました!
実は人生で初めてのダートトライアル場で、ダート路面もピックアックトラックもディーゼル車も初めてという初めて尽くしの体験となりましたが、「ラリードライバー体験」という名のとおり、助手席にはAXCR2024に参戦するコ・ドライバーの保井隆宏選手が同乗し、ペースノートを読んでくれるという超高待遇でした。

©︎Naoki Kobayashi

ところが、僕には大きな不安要素がありました。僕は生まれてからずっと何事も左利きで、何をするにも「お茶碗を持つ方」とか「お箸を持つ方じゃない方」とか言われ続けて育った結果、右と左がすぐに判断できない“左右盲”になってしまったんです。もし、同じ症状がある方は左右盲で検索してみてください。咄嗟には分からないのですが、たとえば“鈴鹿サーキットの1コーナー”とか、“130Rの方向だよ”とか言ってもらえれば、すぐに連想できるので分かるんですけどね。

そんなわけで、右と左がすぐ分からないのでペースノートを読んでもらっても、結果的にどっちに曲がっていいかよく分からないので、かなり恐怖感があったのです。しかし、保井選手にそのことを伝えて指で次のカーブを合図してもらえることになりました。

©︎Naoki Kobayashi/指で次のコーナーを指示してくれる保井選手

ダート初走行という恐怖心はあったものの、クルマの圧倒的な安心感で思った以上にアクセルを踏み込むことができました。前日の雨でコースのぬかるんでいる場所では、前輪と後輪のラインが違って不思議な感覚でしたがスタックするような不安感はなく、路面の状況によっては大きく揺れることもありましたが、それでも市販車とは思えない安定感を見せてくれました。ダートコースを4周、コースの広い場所では定常円の走行をすることまででき、トライトンの実力(の片鱗)を感じることができました。

©︎Naoki Kobayashi

次は、リヤに大型のコイルスプリングサスペンションを搭載し、シーケンシャルトランスミッションを装着したテスト車両のトライトンを田口勝彦選手がドライブ。その助手席に同乗させていただくこともできました。田口選手のドライビングはスタートから全力疾走!
路面の変化にも気を遣いながらも豪快にアクセルを踏んで、僕のゆっくり走行の100倍くらいの速さでコースへと飛び込んでいきました。

©︎Naoki Kobayashi

初のダートトライアル場体験から約30分、最高峰レベルのスピード体験。田口選手がかなりヤバい(すごい)人だということをあらためて感じました。僕が徐行でも怖かったコーナーは一瞬で通りすぎて、林を抜けてあっという間に元の場所に帰ってきたような印象です。自らのドライバー体験と、昨年までのノーマルベースの車両よりかなり競技車両寄りになっているという田口選手と保井選手のコメントから、マシンの進化を感じました。

目がまわるような1日でしたが、トライトンの実力を感じることができたので、今年のAXCRもかなり楽しみになりました!
AXCR2024は8月11日にタイ南部のスラタニをスタートして、17日のカンチャナブリでのゴールまで、タイ国内を走破して行なわれます!

©︎Naoki Kobayashi

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