WRCスウェーデン:WRC2は地元オリバー・ソルベルグが圧勝で連覇、トヨタGRヤリス・ラリー2が2〜5位を独占 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスウェーデン:WRC2は地元オリバー・ソルベルグが圧勝で連覇、トヨタGRヤリス・ラリー2が2〜5位を独占

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WRC第2戦ラリースウェーデンのWRC2は、地元スウェーデン出身のオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、今季最初の部門ノミネート参戦を圧勝で飾った。ソルベルグは昨年に続いてのWRC2優勝。

22歳のソルベルグが、スタートからフィニッシュまで部門首位を守り続け、11本のステージウインを奪取。激戦区のWRC2部門を1分19秒7という大差をつけて制した。

「信じられないよ。こんなにたくさんの観客が集まってくれて、家族や友人も来てくれて、最高の週末だ」とソルベルグ。
「シュコダ・モータースポーツでの初めてのイベントを、このような勝利で飾ることができるのはアメージング。とにかくスゴイよ。エリオット(エドモンドソン、コ・ドライバー)とチームは、素晴らしい仕事をしてくれた。ラリーをこのような素晴らしいイベントにしてくれたボランティアや関係者のみなさんにも感謝したい」

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一方、2位から5位までは、サミ・パヤリを筆頭に、ゲオルグ・リンナマエ、ルーペ・コルホネン、ミッコ・ヘイッキラと 実戦に登場したばかりのトヨタGRヤリス・ラリー2勢が独占した。パヤリは、リンナマエに0.2秒差をつけて最終日を迎えたが、SS16でリンナマエがペースノートを聞き間違えたことでタイムロス。その差は4秒に広がった。最終パワーステージでは、リンナマエがパヤリを先行したものの、2.5秒届かなかった。

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「本当にトリッキーだった。考えていたいようにスリッパリーだったが、すごくうれしい」とパヤリは最終ステージのフィニッシュでコメント。
「すごくトリッキーなラリーだったし、チームのためにも2位に入れてとてもうれしく思う。マシンはすごく速くて安定していた。それが一番だ」

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WRC2のポディウムに上がったエストニア人としては、イーゴン・カール、カール・クルーダ、オィット・タナックに続いて4人目となったリンナマエは、土曜日まで2番手につけていたが、SS11のフィニッシュ付近でスピンを喫して後退。それでも、25歳のリンナマエにとって、初めてのWRC2ポディウムとなり、金曜日には初めて部門トップタイムもマークした。
「毎年、ひとつずつ順位を上げているので、2年の間に優勝できたらいいね」とリンナマエ。
「いいラリーだった。あの小さなミスだけが残念。チームの努力の賜物だし、みんなを心から誇りに思う。今回のラリーでの彼らの仕事は素晴らしかった」

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ミッコ・ヘイッキラは、昨年のWRC3チャンピオン、ルーペ・コルホネンと4位争いを展開していたが、SS16で高速スピンを喫して20秒以上をロスしてしまった。
「ものすごく高速のコーナーでリヤを失い、10mドリフトしてしまった」とヘイッキラ。
「何も起きなかったのはラッキーだったが、アタックしすぎてしまった」

ふたりの後ろでは、ラウリ・ヨーナが6位でフィニッシュ。エミル・リンドホルムは、金曜日のテクニカルトラブルから、7位まで挽回した。

WRCスウェーデン WRC2部門最終結果
1 O.ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2:38:09.1
2 S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +1:19.7
3 G.リンナマエ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +1:22.2
4 R.コルホネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +1:43.9
5 M.ヘイッキラ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2:21.5
6 L.ヨーナ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:58.6
7 E.リンドホルム(ヒョンデi20Nラリー2) +4:19.6
8 I.レイエルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +5:25.3

10 山本雄紀(トヨタGRヤリス・ラリー2) +10:16.0
20 小暮ひかる(トヨタGRヤリス・ラリー2) +54:12.3



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