WRCモンテカルロ:WRC2はヨアン・ロッセルが逆転で大会連覇、フォーラムエイト・WRC2賞はペペ・ロペスが受賞 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCモンテカルロ:WRC2はヨアン・ロッセルが逆転で大会連覇、フォーラムエイト・WRC2賞はペペ・ロペスが受賞

©WRC PROMOTER

2024年WRC開幕戦ラリーモンテカルロ、WRC2部門は、ペペ・ロペス、ニコライ・グリアジンとの接戦を制して、地元フランス出身のヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が、2年連続でモンテカルロでの優勝を果たした。

チームメイトのグリアジン(C3ラリー2)に6.9秒遅れの部門3番手で日曜日をスタートしたロッセルは、この日最初のステージでロペス(シュコダ・ファビアRSラリー2)とタイのベストタイムをマーク。まずはここでロペスが首位に浮上する。しかし、ロッセルは、続くSS16でロペスを5.8秒引き離しての単独ベストタイムを叩き出した。これでロペスとの差を0.9秒に詰めて、最終パワーステージを迎える。ラリー最後のステージでも、タイヤがすり減りながらも、ロペスに4.9秒差をつけてステージウインを奪取したロッセルは、逆転優勝を飾った。

「このような形でラリーモンテカルロを勝てたのは、2024年の滑り出しが信じられないものとなった。最後のステージでチュリニ峠の頂上に上がった時は、特別な気分だった。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。このラリーに向けて、必死に準備を進めてきたので、それが報われたよ! 優勝争いでは絶対にあきらめなかったので、本当に良かった。ラリーのほとんどで首位に立っていたチームメイトのニコライのパフォーマンスや決意は、称賛に値するよ。今年、お互いにどれだけモチベーションを高めて挑み合えるか、楽しみになりそうだ」

ロペスは、モンテカルロでの自己ベストリザルトを更新しただけでなく、ラリーを通して最も多くステージウインを獲得したことで、今季から創設されたフォーラムエイト・WRC2ステージウイナー賞を受賞した。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

ロペスに11.4秒差の3位でフィニッシュしたグリアジンは、今季からシトロエン・レーシングに加入し、マシンをC3ラリー2にスイッチしての初戦だった
「まず、ヨアンを祝福したい!」とチームメイトに賛辞を送るグリアジン。
「最終日の彼は信じられなかったし、脱帽だよ! 彼がチームメイトになってうれしい。たくさんのことを学べる。自分自身は、最終日は何かが欠けていた。データを分析して、それがなんなのかを理解しなくてはならない。フィーリングに関しては、マシンは完璧に機能していたからね。ラリーは人生を通して経験を積むもの。どのラリーでも、将来につながる改善点を見つけることができる。全体としては、 夢のようなシトロエン・レーシング・ファミリーの一員になれたので、結果には満足している。何年もかけてシトロエンをこのように大きくしてきた人たちと一緒に仕事ができるのは、信じられないような経験。DGスポーツも、イベントをとおしてまったく隙のない仕事をしてくれたよ! 来週は、フィンランドのアークティックに出るので、今から楽しみにしている」

Citroen Racing

4位のニコラ・シャミン(ヒョンデi20Nラリー2)は、ポディウム圏内から4分以上遅れてのフィニッシュとなった。今大会で実戦デビューを迎えたトヨタGRヤリス・ラリー2勢は、WRC2部門ではステファン・ルフェーブルが5位、ヤン・ソランスが6位に入った。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

WRC3部門は、フォード・フィエスタ・ラリー3のヤン・チェルニーが、ルノー・クリオ・ラリー3のロッシ・ジュバンニに10分以上の大差をつけての圧勝を飾った。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

WRCモンテカルロ WRC2部門最終結果
1 Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) 3:20:00.7
2 P.ロペス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +4.0
3 N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2) +15.4
4 N.シャミン(ヒョンデi20Nラリー2) +4:14.3
5 S.ルフェーブル(トヨタGRヤリス・ラリー2) +5:58.5
6 J.ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2) +9:13.5
7 O.ブリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +20:16.8
8 M.ミーレ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +21:19.2



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