WRCチリ:選手権2番手のエルフィン・エバンスはタイトル争いの話題に沈黙 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCチリ:選手権2番手のエルフィン・エバンスはタイトル争いの話題に沈黙

©WRC Promoter

9月28日にシェイクダウンが行われたWRC第11戦ラリーチリ(グラベル)。トヨタのエルフィン・エバンスは、このチリでは今季3勝目をマークすることに専念し、タイトルチャンスについては沈黙を貫いている。

チリ州部のビオビオ州コンセプシオンを拠点に開催されるこのラリーを、エバンスは選手権首位に立つチームメイト、カッレ・ロバンペラに33ポイント差の2番手で迎えている。しかし、この日のシェイクダウンではロバンペラに0.5秒差をつけてのトップタイムをたたき出したことが、心理的には追い風になっているようだ。

Toyota Gazoo Racing WRT

「自分たちにできることは、ベストを尽くすことがすべて」とエバンス。
「ほかのどのイベントでも同じ。開催国に着いてマシンをドライブする。シェイクダウンは順調だったしマシンのフィーリングもいいが、このラリーが終わった後のことを考える意味はない。(選手権争いについては)どうなるか、見守るだけ。トリッキーなイベントになると思うし、道は多彩。ここでテストを行えないことも、少し厄介になっている」

エバンスは、ヨーロッパ外イベントのためにテストが制限されイベント前の準備が不足していることが、適切なセッティングを煮詰めることを難しくしているとも付け加えた。
「答えを見いだすのは難しい」とエバンス。
「言ったようにコンディションは多彩で、特に金曜日と土曜日は性格がまったく違うから、この2日間ではマシンを何かしら変更しなくてはならない。カッレがこういうコンディションへの対応がうまいことは分かっているが、自分たちも攻めてできる限りのことをする」

2022年は2戦を残してドライバーズタイトル獲得を決めたロバンペラは、今季もこのチリでタイトルを決めるチャンスが浮上している。チリをスタートする時点で計算上、タイトル獲得の可能性を残しているのは、ロバンペラ、エバンス、ヒョンデのティエリー・ヌービル、Mスポーツ・フォードのオィット・タナックの4人。ロバンペラがこの週末にタイトルを決めるためには、エバンスとのポイント差を60以上に広げなくてはならず優勝は不可欠で、さらにパワーステージでのポイント獲得も必要となる。

一方、エバンスは、ロバンペラが優勝を逃した場合、総合8位以上でフィニッシュすればタイトル争いを次戦に持ち越すことができる。エバンスはこの3シーズンのうち2回、ドライバーズ選手権2位につけている。

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