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ヨーロッパ連戦に突入するWRC、トヨタのエルフィン・エバンス「タイトルの可能性は大いに残されている」

©Toyota Gazoo Racing WRT

WRCは4月20〜23日に開催されるクロアチアラリーからヨーロッパ連戦が始まるが、トヨタのエルフィン・エバンスは自身初のWRCタイトル獲得の可能性はまだ残っていると捉えて挑む構えだ。

エバンスは前戦メキシコを3位でフィニッシュし、このイベントを制して選手権リーダーとしてクロアチアラウンドを迎えるセバスチャン・オジエに、12ポイント差をつけられている。これまで2回、WRC選手権2位に入っているエバンスは、現在ランキング5番手となっているが、第2戦スウェーデンを制したMスポーツのオィット・タナックまでは3ポイント差だ。

「調子をつかみつつある」と語るエバンスは現在34歳。メキシコでのポディウムは、昨年8月のWRCベルギー以来だった。
「マシンもドライビングもセッティングも、間違いなく正しい方向に進んでいる。全体的に良くなっているし、安定感も出てきている」

メキシコではエバンスは終盤にサスペンションアームが曲がるトラブルに見舞われており、それがなければタイトル争いにもっと近づいていただろう。このトラブルによりエバンスは総合2位と、パワーステージでのボーナスポイント獲得を逃すことになった。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

「2位を逃したのは悔しいが、サスペンションアームが曲がるトラブルを抱えていて、思うようにステージでアタックできなかった。でも、タイトル争いはまだまだ可能性が残されているし、それはいいことだ」

エバンスは2021年に初めて開催されたクロアチアラリーでは、最終ステージで痛恨のミスを喫し、わずか0.6秒差でオジエに勝利を譲ることになった。昨年のクロアチアは、2回のパンクに見舞われ5位に終わっている。
(Graham Lister)

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