STI、富士スピードウェイで2022年のニュルブルクリンク参戦車両をシェイクダウン – RALLYPLUS.NET ラリープラス

STI、富士スピードウェイで2022年のニュルブルクリンク参戦車両をシェイクダウン

©Naoki Kobayashi

12月8日、STIは富士スピードウェイにおいて2022年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦するWRX STIのシェイクダウンテストを実施した。時おり小雨が混じる天候のもと、ウエットタイヤを装着したWRX STIは順調に走行をこなした。

2022年はSUPER GTとニュルブルクリンク24時間レースの日程が重なっていることもあり、この日ドライバーの発表はなされなかったが、これまで同様STIの辰己英治総監督を中心に沢田拓也監督がチームを率いる。開発ドライバーを務める佐々木孝太がステアリングを握り、テストを行った。

チームは3年ぶりの参戦に向けて、SP3Tクラスの優勝を目標とすると宣言。予選でのポールポジション獲得と、総合順位でも過去最上位となる18位以内を目指す。マシンはWRX STIとなるが、タイヤの幅を広くし(260→280㎜)てホイール形状を最適化することで接地性の向上を狙う。さらに規定で重たくなったマシンの重心高を下げるなど車体剛性バランスを最適化したほか、将来を見据えた先行開発として電動パワーステアリングを採用。操舵感と信頼性の向上を目指す。

辰己総監督は「2年間ニュルブルクリンクに出場できませんでしたが、2年間停滞していたわけではありません。STI、スバルの性能のよさを伝えたいと思って取り組んできました。常に新しいことをやっていこうという姿勢で22年車を作り上げました。我々としては誰が運転しても速く走ることができるクルマを目指し、22年に向けた目標を達成していきたいと思っています」と、コメントしている。

なお、この日はSUPER GTチャンピオンマシンであるSUBARU BRZ GT300も走行を行っており、佐々木と同じくWRX STIの開発ドライバーを務める山内英輝と井口卓人も来場、こちらは主に山内がステアリングを握った。

2022年のニュルブルクリンク24時間レースは5月26日〜29日にかけて開催予定。

Naoki Kobayashi



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