WRCギリシャ:競技3日目、トヨタのカッレ・ロバンペラが差を拡大し首位快走 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCギリシャ:競技3日目、トヨタのカッレ・ロバンペラが差を拡大し首位快走

©TOYOTA

WRC第9戦ギリシャは競技3日目を終えて、トヨタのカッレ・ロバンペラが前日からのリードを大きく拡大した。2番手につけるヒュンダイのオィット・タナックに対し30.8秒のマージンを築いている。3番手はトヨタのセバスチャン・オジエ。前日、選手権を争うエルフィン・エバンス(トヨタ)、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が相次いで遅れを喫したこともあり、オジエにとっては腰を据えてリスクを避けながらの戦いができる状況だ。

競技3日目はSS7〜SS12までの6SS、SS距離132.56kmという設定。ホストタウンのラミアから南下したエリアがステージの中心となるが、路面が乾き切らずマディなセクションもところどころに残るコンディションとなった。最初のセクションで使用するタイヤはソフトコンパウンドを軸に、各ドライバーで大きく組み合わせが分かれることとなった。それぞれの内訳は下記のとおり。

ハード3本+ソフト3本
ティエリー・ヌービル

ハード3本+ソフト2本
カッレ・ロバンペラ

ハード2本+ソフト4本
ピエール‐ルイ・ルーベ

ハード2本+ソフト3本
セバスチャン・オジエ/エルフィン・エバンス/ダニ・ソルド

ハード1本+ソフト4本
オィット・タナック/ジョルダン・セルデリディス

ソフト6本
アドリアン・フルモー

ソフト5本
ガス・グリーンスミス

HYUNDAI


オープニングのSS7を制したのはロバンペラ。SS2番手のタナックに5.6秒差をつける走りで、幸先の良いスタートを切ってみせた。ロバンペラはさらに続くSS8、SS9でもベストタイムをマークする走りで、2番手以下を引き離すペースを披露。SS9が終了した時点で、総合2番手のタナックに21.4秒、3番手のオジエに36.8秒というリードを築き上げた。すでにオジエも選手権でのリードを考えリスクを避けた走りに徹している状況だ。

ロバンペラは続くSS10も一番時計でまとめ、これで4連続ベスト。このSS10では上位陣最後の走者となったロバンペラ以降、安全面を理由にステージキャンセルに。後続の車両にはノーショナルタイムが与えられることとなった。

この日の残り2SSに向けた各ドライバーのタイヤチョイスはハードコンパウンドが主軸となった。内訳は下記のとおり。

ハード5本
オジエ/フルモー/グリーンスミス

ハード4本+ソフト2本
ロバンペラ/ルーベ

ハード4本+ソフト1本
エバンス/ソルド

ハード3本+ソフト2本
セルデリディス

ハード2本+ソフト3本
タナック/ヌービル

M-SPORT


SS11はオジエがベストタイムをマーク、SS2番手にタナックが僅差で続く結果となった。これでふたりの総合タイム差はわずか2.5秒ということに。一方、総合首位のロバンペラはスペアタイヤ2本を搭載したことが影響したとコメントし、SS3番手。この日最後となるSS12ではタナックが渾身のベストタイムをたたき出し、SS2番手にロバンペラ、SS3番手にオジエが続いた。この結果、首位ロバンペラとタナックの差は30.8秒に。タナックは総合3番手のオジエに対するマージンを9.4秒に拡大している。最終日に向けた2位争いは予断を許さない状況が続きそうだ。

競技最終日はSS13〜SS15の3SS、SS距離69.25kmで争われる。SS14 Pyrgosはラリー最長の33.20km。パワーステージ前にはタイヤフィッティングゾーンが設けられており、各車のタイヤ選択にも注目が集まる。オープニングのSS13は日本時間12日(日)の14時08分スタート。

WRCギリシャ SS12後暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 2:36:52.8
2. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) +30.8
3. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +40.2
4. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +2:09.4
5. A.フルモー(フォード・フィエスタWRC) +3:19.2
6. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +3:35.0
7. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +5:51.9
8. M.ブラシア(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +7:09.0
9. A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +7:09.8
10. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +7:47.6



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