開幕戦スウェーデン/デイ1:WRC新時代は波乱の展開に – RALLYPLUS.NET ラリープラス

開幕戦スウェーデン/デイ1:WRC新時代は波乱の展開に

 

 2011年WRCが開幕。第1戦スウェーデンラリーのデイ1が2月10〜11日にかけて行なわれ、マッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)がラリーリーダーとなった。

 オープニングのスーパーSSを含む7本のSSを経て、首位に立ったのはストバートMスポーツ・フォードのオストベルグだった。デイ1のスタート前に降り続いた大雪により、コースは固いアイスバーンの上にふかふかの新雪が積もるという複雑なコンディション。はやい出走順の選手たちはラッセル車のごとく降り積もった雪かき作業を担うことになり、1番手スタートのセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)は大苦戦。パンクも重なったこともあり、デイ1だけでトップから2分48秒4と大きく遅れ9番手に沈んだ。また、チームメイトのセバスチャン・オジエ(シトロエンDS3 WRC)も6番手とシトロエン勢は大崩れ。新WRカー時代は大波乱の幕開けとなった。

 フォード勢は、比較的遅い出走順のミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)が、首位から14.8秒遅れの2番手と良い位置につけている。チームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラは不利な2番手スタートで、スノーバンクにマシンをヒットしたこともあり4番手に。シトロエン勢最上位となる3番手のペター・ソルベルグ(シトロエンDS3 WRC)は、トップから57.4秒遅れ。4番手ラトバラとの差は12.6秒となっている。

 それにしても、出走順に恵まれたとはいえオストベルグの健闘が光る。去年までは元スバル・ワークスのインプレッサWRCで戦ってきたオストベルグ。今季フィエスタRS WRCを手に入れ「最高のマシンだ。僕のドライビングスタイルにぴったりとあっている」と、笑顔でコメント。ノルウェーの新星がデイ2でもリードを保つことができるかどうか、おおいに注目したい。

 なお、総合7番手はパトリック・サンデル(シュコダ・ファビアS2000)、8番手にエイビン・ブリニルドセン(シュコダ・ファビアS2000)とS2000マシンが並んでいる。9番手ローブはその2台よりも遅いということであり、これはまさに異常事態というしかない。



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