ヤルノ・サーリのWRCアークティック後日談:WRCでのCOVID-19感染対策 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヤルノ・サーリのWRCアークティック後日談:WRCでのCOVID-19感染対策

©Jarno Saari

2月26〜28日に開催されたWRC第2戦アークティック・ラリーフィンランドは、ラリースウェーデンの開催中止により、急遽開催が決定。依然として新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行の懸念が残る中、北極圏のウインターラリーとして無観客で開催されたこのイベントではどのようにCOVID-19対策が行われたのだろうか。フィンランドで長年ラリーを取材するヤルノ・サーリが伝える。

Jarno Saari


アークティック・ラリーフィンランドの開幕を翌日に控えた2月25日、フィンランド政府は3月8日から3週間、フィンランドがロックダウンに入ることを発表した。

2月の間、フィンランドではCOVID-19の感染数が増加し、現在は1日あたり400〜600人に新たな陽性反応が出ている状況。海外諸国に比べれば大きな数字ではないが、フィンランドの人口は550万人ほど。そのうえでの感染数であることを忘れてはならない。

フィンランドのサンナ・マリン首相は、バーやレストランを閉鎖し、オンライン授業を拡大するなど、COVID-19の感染拡大を抑制するための措置を発表した。
「これまで我々が行ってきた手法では、これ以上、現状をコントロールしきれない」と首相は語っている。
フィンランドのCOVID-19感染流行状況はクリスマス以降、悪化しているが、その原因のひとつには感染力の強い英国型のウイルスが広がっていることが挙げられる。現在、フィンランドで確認された感染のうち、4分の3が英国型ウイルスだと考えられている。

アークティック・ラリーフィンランドの主催スタッフは、1500人近くがラリー拠点のロバニエミに到着した時点で検査を受け、うち5人に陽性反応が出た。

ラリー中は、ラリーに関わるすべての人々がLD(Low Density Area=低密度エリア)とHD(High Density Area=高密度エリア)に分けられた。サービスエリアに入れたのは、HDとして承認を受けた人だけ。LD承認の人々は、SSに向かう。

LDとHDでは、駐車場とメディアセンターも別々。最終ステージ後のポディウムも、同様の区分で分けられた。

Jarno Saari

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こうした制限を行うラリーオフィシャルたちは、非常に慎重に、しかしフレンドリーに対応した。ドライバー、チームスタッフ、メディアからも、彼らのプロフェッショナルな仕事ぶりは好評だった。

パンデミックにより、フィンランドは2月から国境を閉鎖しており、必要不可欠な業務に関連する旅行者と特別な許可を得ている団体を除き、すべての旅客輸送を禁止していた。アークティック・ラリーフィンランドは、必要不可欠な業務として認定された。
(Jarno Saari)



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