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WRC第4戦ヨルダン/デイ2:初日トップはオジエ! 出走順の思惑はどうなる?

 

 機材が届かず日程が大幅にずれていたWRC第4戦ヨルダンラリーが4月14日(木)の夕方ジュラシュでのセレモニアルスタートで開幕。15日(金)に競技初日となるデイ2が行なわれ、セバスチャン・オジエ(シトロエンDS3 WRC)がトップに立った。

 反政府デモが続くシリアを通るルートを避け、イタリアから機材を船でイスラエルまで輸送。イスラエルから陸路ヨルダンに入るという計画は遅れに遅れた。船のトラブルと天候不良により、本来ならば遅くとも月曜日までには着いているはずだった機材はラリーのシェイクダウンが予定されていた13日(水)になっても到着せず。ラリーの主催者は15日(木)のデイ1をキャンセルし、そのかわりにシェイクダウンとセレモニアルスタートを行なうことにした。

 デイ1が消えたことでラリーは15日のデイ2からスタート。合計6本のグラベルSSが行なわれた。オープニングのSS7ではセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)が速かったが、SS8でオジエがローブと並び、SS9で単独トップに浮上するとデイ2最終のSS12まで首位を堅持した。

 デイ2で不利な先頭走者となることを理解しながらトップを保ったオジエに対し、ローブは2位でデイ2をフィニッシュ。ただし作戦ミスから1位オジエに31.6秒と大きな差をつけられてしまった。そして、ローブのタイムを見ながら走行したヤリ‐マティ・ラトバラ(フォード・フィエスタRS WRC)はローブと1.5秒差の3位に、ペター・ソルベルグ(シトロエンDS3 WRC)はラトバラと2.2秒差の4位につけている。

 選手権リーダーとして先頭走者を担ったミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)は、ルーズグラベルでスピードが上がらず首位オジエから2分30秒9遅れの5位に低迷。今回より投入されたミシュランの耐パンク性能を向上させた新タイヤはルーズグラベル路面でのグリップ力が足りないとドライバーたちは一様にコメント。それゆれ大きなタイム差をつけられながらもデイ3での出走順を重視して順位調整を行なったのだ。1位で走り切ったオジエが正解なのか、それとも遅めの出走順を選んだ面々が逆転勝利を得るのか。デイ3は非常に興味深い展開となりそうだ。

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