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全日本ラリー丹後:初日はスバルの鎌田卓麻が首位、僅差の2番手に奴田原文雄

©Tadayoshi Nakajima

全日本ラリー選手権第5戦NISSINラリー丹後は、8月1日(土)に初日の6SSを終え、スバルWRX STIの鎌田卓麻/鈴木裕がJN1クラスの首位に立った。4.7秒という僅差の2番手には三菱ランサーエボリューションの奴田原文雄/佐藤忠宜。上位はこの2台が突出しており、1分以上の差で新井敏弘/田中直哉、新井大輝/小坂典嵩の2台が追いかける展開となっている。

ラリーの舞台は丹後半島の東側に位置する丹後縦貫林道。初日は計6SS、67.53kmで争われる。SS1/3/5のTsunotsuki(9.32km)、SS2/4/6のNariai(13.19km)ふたつのSSを午前中に2回、午後に1回走行する構成だ。レッキの段階で汚れていた路面は走行を重ねるごとに状況が好転。濡れていた箇所も高い気温によって徐々に乾いていった。

JN1クラス首位の鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI) / RALLY PLUS


JN1クラスで丁々発止の好バトルを繰り広げたのは鎌田と奴田原。6SSのうちSS1/3/5を鎌田が獲り、SS2/4/6を奴田原が制するという、両者一歩も譲らぬ展開となった。新たなマシンを製作して臨んだ鎌田はSS2でタイムロスを喫したものの、その後挽回し、最終的に鎌田が4.7秒のリードを築くことに成功した。
鎌田は「SS2で少しロスをしてしまって、奴田原選手にやられてしまいましたが、その後はいいペースで走ることができています。僕の得意なSSと奴田原選手の得意なSSで、一進一退になりました。接戦ですが、少しずつ離しているのでこのままいきたいですね」とコメント。一方の奴田原は「Tsunotsukiが何回走っても、どうしても敵わないんですよね。これ以上は上げようがない。明日はどうするか、作戦を考えてみます」と、初日を振り返った。

JN2クラス首位の上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック・タイプRユーロ) / Jun Uruno/RALLY PLUS


6台がエントリーしたJN2クラスは上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック・タイプRユーロ)がトップ。上原はターマックでのテストを重ね、ドライビングに手応えを得たとスタート前に語っていたが、その効果を遺憾なく発揮したかたちだ。2番手にレクサスRC Fの石井宏尚/寺田昌弘、3番手にトヨタ・ヴィッツGRMNの眞貝知志/安藤裕一を従え、2日目に挑む。
上原は、「レッキの時は道が荒れていましたが、今日は走りやすいです。リヤタイヤが思ったより厳しいので、4つのタイヤを使えているということですかね。今日はタイヤを6本使って、明日はフロント2本をリヤにまわし、前に新品2本を入れるつもりです。上りは石井選手の方が速いので下りで勝負かな」と翌日に向けてのプランを語る。後を追う石井は、「クルマとコースが合っているみたいなので、アクセルを踏んで曲げることができています。フロントにも負担をかけずに、今のところ走れていますね。明日は上りが多いので、パワーを活かして走ります」と意気込みを語る。

JN3クラス首位の福永修/齊田美早子(トヨタ86) / Tadayoshi Nakajima/RALLY PLUS


トヨタ86とスバルBRZが主力のJN3クラスは、今回初めてFRマシンでラリーに参戦する福永修/齊田美早子(トヨタ86)が初日首位。86の走らせ方を探りながら、と語っていた福永は、今回はミシュランタイヤを装着しての参戦。2番手に鈴木尚/山岸典将、3番手に竹内源樹/木村悟士とスバルBRZを2台従えてリードを築いている。
「手探りの部分もあるので、走り方はもうちょっとずつ改善していきたいと思います。ここまできたら勝ちたいので、自分の持てるものを最大限に出していきたいです。でも、タイヤの異なる3台(福永:ミシュラン、鈴木:ダンロップ、竹内:ヨコハマ)がいい勝負になっていることは、良いことですよね」と、福永。

JN4クラス首位の高橋悟志/立久井和子(スズキ・スイフトスポーツ) / Jun Uruno/RALLY PLUS


JN4クラスはスズキ・スイフトスポーツやシビック・タイプRが参戦。序盤首位に立っていた西川真太郎/新井正和(スズキ・スイフトスポーツ)はタイヤをバーストさせてしまい後退、代わって高橋悟志/立久井和子(スズキ・スイフトスポーツ)、内藤学武/小藤桂一(スズキ・スイフトスポーツ)がラリーを引っ張るかたちとなった。3番手には古川寛/廣田幸子(スズキ・スイフトスポーツ)がつけている。
2番手の内藤に対して3.8秒のリードを築いている高橋は「タイヤを替えたことが当たりましたね。柔らかいタイヤで1セクション走ったんですが、昼から固めのタイヤにしました。だいぶ盛り返せて、トップで帰ってくることができましたね。この勢いをなんとか明日に繋げたいんですが、逆走なので上りと下りが変わります。イメージもかなり変わりそうですね」と、この日の走りを振り返った。

JN5クラス首位の天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ) / Jun Uruno/RALLY PLUS


天野智之/井上由紀子(トヨタ・ヴィッツGR)を大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)が追う展開となったJN5クラス。SS1ではトヨタ・ヤリスで参戦した小濱勇希/東駿吾が、新車ながらいきなりクラスベストタイムをマーク。小濱はその後SS3でもクラスベストタイムを刻み、ヤリスのポテンシャルを示してみせた。ラリーをリードする天野は「いい勝負になっていますね。ただ、Tsunotsukiはタイムが出なくて……いまいちパワーが出ていないのかな。Nariaiの方がタイムが出ているんですが、最後のSS6はタイヤの摩耗を気にせず攻めたので、リヤがダメになってしまいました。明日はリヤに新品を入れて、フロントはユーズドで回すつもりです」と、最終日に向けて作戦を語る。新車の小濱は、「SS1でベストを獲れたのがチームにとっても、自分にとっても良かったです。でも、長い距離を走ると、得意不得意がはっきりしてしまいましたね。まだまだポテンシャルを上げるべきところが分かってきて、今後が楽しみなりました」と笑顔を見せた。

JN6クラス首位の明治慎太郎/里中謙太(トヨタ・ヴィッツCVT) / Jun Uruno/RALLY PLUS


JN6クラスは明治慎太郎/里中謙太(トヨタ・ヴィッツ)が序盤から盤石のリードを築き、独走状態に。2番手に全日本初参戦の兼松由奈/美野友紀(トヨタ・ヴィッツ)、3番手にはトヨタ・ヤリスCVTの水原亜利沙/高橋芙悠がつけている。首位の明治は「マシントラブルが出てしまいましたが、ペースを保ちつつなんとかマージンを活かして走り切りたいと思います」とコメント。2番手の兼松は「タイヤやクルマのフィーリングを確認しながら、走りたいですね。クルマがすごくいいので、この良さを発揮できるように集中したいです」と語っている。ヤリスで3番手につけた水原は「クルマが軽いので最初のループはうまく荷重を乗せられませんでしたが、足を柔らかくしたらうまく曲がれるようになりました。明日は上りがメインなので、ヴィッツより軽いので何かできることはあるはずです」と、意気込みをみせた。

NISSINラリー丹後 レグ1終了時点結果
1. 鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI) 52:25.4
2. 奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX) +4.7
3. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) +1:19.9
4. 新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI) +1:24.4
5. 柳澤宏至/保井隆宏(スバルWRX STI) +2:27.4
6. 上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック・タイプRユーロ) +2:30.5

8. 福永修/齊田美早子(トヨタ86) +2:47.7
12. 高橋悟志/立久井和子(スズキ・スイフトスポーツ) +3:06.2
19. 天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ) +3:59.1
32. 明治慎太郎/里中謙太(トヨタ・ヴィッツCVT) +9:09.2



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