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ラリー北海道、ワイルドカード枠にパパ田口

 

 9月30日の開幕を控え、APRC第5戦/全日本ラリー選手権第7戦、ラリー北海道のエントリーリストが発行された。APRCのエントリーは37台、全日本は28台となった。

 2010年チャンピオンの田口勝彦(チームMRF、三菱ランサーエボリューションX)は、カーNo.1を冠して帯広の地に立つ。
 カーNo.2のクリス・アトキンソン(プロトンモータース、プロトンサトリアネオS2000)はAPRCポイントリーダーに立っており、自他リザルト次第では今季のタイトルが確定する可能性も出てきている。
 田口のAPRC連覇の芽は既に消滅してはいるが、この北海道戦から3月のマレーシア戦以来のアジアカップバトルが再開されるため、同シリーズにエントリーする田口を始め、チームメイトのガウラフ・ギル、アトキンソンのチームメイト、アリスター・マクレーも全力でアタックしてくることが予想され、APRC部門は激戦を極めそうだ。
 
 開催国ASN(日本ではJAF)が推薦するワイルドカード枠の指名を受けたのは、田口盛一郎、増村淳、高橋冬彦、吉井崇博。この4名のリザルトは、APRCおよびアジアカップポイントとなるため、田口は息子である勝彦と同じ土俵でのバトルに臨むことになる。
 吉井は2005年のラリーGBにホンダシビックで参戦、クラス優勝を果たした実績を持っており、2010年のラリー北海道でも8位に食い込んでいる。
 増村、高橋は共にAPRC北海道戦の常連で、オーストラリア戦へのスポット参戦も長年継続している増村は、リタイアが続出した波乱の2010年クイーンズランドで総合4位入賞を果たしている。

 スバルWRX STIの新井敏弘は、コ・ドライバーにオーストラリアのアンソニー・マクローリンを起用。
 マクローリンは、2010年の中国チャンピオン、劉曹冬のコ・ドライバーを長く務めていた。劉は2010年のラリーGBにはMスポーツ製フォードフォーカスRSに参戦するなど国際イベントでの経験を積み始めていた矢先、今年6月に26歳の若さで逝去している。

 前戦ワンガレイでジュニアカップタイトルを決めたプロトンクスコラリーチームの番場彬は、カーNo.13で凱旋参戦を迎える。
 これまでチームメイトとして2WD部門を戦ってきた元APRCチャンピオンのカラムジット・シンは今回、プロトンモータースからのエントリーとなるため、プロトンサトリアネオ同士、本格的なガチンコバトルが期待される。
 シンはプロトンモータースのチームズポイント対象にノミネートされている。



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