オリバー・ソルベルグがWRCモンテカルロに初参戦、初日を終えて総合19番手 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

オリバー・ソルベルグがWRCモンテカルロに初参戦、初日を終えて総合19番手

©Naoki Kobayashi

2020年WRC開幕戦ラリーモンテカルロでは、18歳のオリバー・ソルベルグが屈指の名門イベントへの初参戦に挑んでいる。

父であるペター・ソルベルグが運営するPSRXが走らせるフォルクスワーゲン・ポロR5を駆るオリバーは、モンテカルロで待ち受ける多彩に変化するコンディションと、適切な判断が難しいタイヤチョイスに初めて臨む。この難関ウインターラリーを前にオリバーは「エキサイティングだよ。この1年間、父と同じカラーリングのスバルで米国ラリーに参戦したり、ウェールズ・ラリーGBでWRCデビューを果たしたり、ERCで史上最年少優勝をマークしたり、エキサイティングなことばかりだったが、これは本当に特別。だって、モンテカルロだよ!」とスタートが待ち切れなかった様子だ。

「父からは、このラリーがどれだけ難しいか、色々なストーリーを聞かせてもらった。ステージを走る何時間も前にタイヤチョイスを判断しなくてはならない。昼に使うタイヤを早朝に選ぶんだ。天気がどうなるのか、しっかり理解しなくてはならない。大きなギャンブルだよ!」

そのオリバーは、ラリー前にはシステロンでテストを行い、スノーとアイスのコンディションに恵まれた。
「このような場所でテストをするのは、間違ったタイヤで走るとマシンがどんな動き方をするのかなどを感じるためにも重要。いいテストができた。今回は、経験を積むことが目標。とても独特なラリーだから、道がどうなるのか、ペースノートはうまく機能するのか、そうしたことを学ぶことが最優先だ。だから、タイムや速さのことは、あまり気にしない。とにかくそれぞれのステージを走り切って、経験を積む。今回は、WRC2、WRC3にも登録していない。プレッシャーを負いたくないからね。今回は、ラリーを楽しんで経験を積みたいんだ」

かつては両親とともにモナコに在住した経験もあるオリバー。
「とてもクールな場所だったことを覚えているよ。いつも日差しがあふれていた。モナコの唯一の問題は、場所がないこと。スウェーデンの農場に戻ればクワッドバイクやスノーモービルを乗り回すことができたけど、カジノ広場じゃ、そんなことはできないからね!」

ラリーモンテカルロは1月23日、SS1とSS2のナイトステージ2本の走行が行われた。オリバーは、父ペターがシトロエンC4に使用したライトポッドを装着して走行に臨み、SS1を19番手、SS2を17番手タイム。現在、総合19番手、クラス10番手につけて24日の山岳ステージを迎える。

Oliver Solberg


Naoki Kobayashi



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