ラリー3日目は2月11日、ビッグジャンプ「コリンズクレスト」で有名なバルゲセンのSSでスタートした。競技3日目のスタート順は、前日のリザルトのうちP1およびP2の上位20台のリバースオーダー。デイリタイアから最出走のラリー2(昨年までのスーパーラリー)にまわったP1/P2の選手たちも20台に含まれる。しかし、スタートリストの4番目に名前があったMINIのダニ・ソルドは、エンジンがオーバーヒートで破損したために出走を取りやめた。
この日、完璧ともいえる走りを続けたのはラリーリーダーのヤリ‐マティ・ラトバラだった。ラトバラは全8SS中4か所でベストタイムをマーク。総合2位につけるミッコ・ヒルボネンも2本のベストを刻んだが、ふたりの差は前日の16.8秒から23.0秒に拡大。ラトバラがかつてのチームメイトを速さで圧倒し、余裕の笑顔を見せる。ヒルボネンもチームメイトのセバスチャン・ローブより速いスピードを保ち続けたことで表情は明るい。一方、ローブはスピンやパンクなどドライビングミスが重なりヘニング・ソルベルグと6位争いをするのが精一杯だ。
総合3位は前日と変わらずペター・ソルベルグだが、4位につけるマッズ・オストベルグのほうが全般的にペースは速く、SS15では6.5秒差にまで迫られた。ノルウェー人最速の座を狙うオストベルグはタイヤを温存して打倒ソルベルグを狙ったが、SS17で電気系に問題が生じエンジンのパワーが突然ダウン。3位浮上はかなわず、ソルベルグと11.1秒差の4位で土曜日を終えた。
以下、5位は堅実な走行を続けるエフゲニー・ノビコフ、6位ローブ、7位ヘニング、8位パトリック・サンデルというオーダーで競技3日目は終了した。