高山自動車短期大学ラリーチーム、2019年はラリー北海道とモントレーへ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

高山自動車短期大学ラリーチーム、2019年はラリー北海道とモントレーへ

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岐阜県高山市にある高山自動車短期大学は、2019年のラリー参戦計画を明らかにした。APRCのラリー北海道に加え、同じくAPRCのモントレーにも参戦するという。

「Power up × Restart × Future」を新たに掲げる高山自動車短期大学。チームは2019年の活動にあたり、体制を一新してラリーに臨む。チーム監督はこれまでもラリーチーム運営に携わってきた高原崇直講師が務め、一昨年までクルーを務めていた星野博と髙橋浩子がアドバイザーという立場からチームをバックアップする。ステアリングを握るのは、同大学の大橋智樹助教だ。マシンはスバルWRX STI。11人の学生メカニックと、OBメカニックたちが走りを支える。

ドライバーを務める大橋は「久々にステアリングを握ることになりましたが、無理せず気持ちに余裕をもって、学生たちとともにフィニッシュランプに上がることを目標に戦いたいと思います」とコメント。チームの看板を背負っての実戦は2014年以来であり、VAB型でのラリー参戦は初めて。そのためモントレーではマシンの調整も兼ねての参戦になるという。コ・ドライバーは過去にもコンビを組んできた船木淳史が務める。

学生メカニックたちは現在、練習用の車両を使ってクルマの構造を学んでいる真っ最中。ほぼすべてのパーツを取り外し、再び組み上げる作業を行うことで、より深くクルマを知ることが目的だ。

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11人のメカニックを代表して、ふたりのメカニックに話を聞いた。

澤野力
「もとからクルマが好きで、色々なメーカーのクルマを触ることができるのでこの学校を選びました。将来ダカールラリーのメカニックになりたいと思っていて、この授業への参加を決めました。実際にクルマを触るのは難しいですが、今後はできることをどこまで早くやれるかというのを極めていきたいと思います」

奥田龍馬
「父親が高山自動車短期大学のOBで整備士ということもありますが、バイクを買ってから整備に興味が出てきて、オープンキャンパスに参加したりして、この学校を選びました。今後の仕事や日常的にクルマをいじるのにも役に立つと思い、この授業を選択しました。周りに助けてもらったり、先生に教えてもらってなんとかやっている状況ですが、やりがいがあります。目指すは完走ですが、仲間や先生と親睦を深めながらやっていきたいと思っています」

同大学では2年次の選択科目にある自動車工学特論「実践ラリー」と、学生メカニックによる国際格式ラリーへの参戦を行う「世界ラリー実習」という授業があり、当然ながら単位も取得できる。プロジェクトの発足は1996年。これまで23年、参戦したラリー25戦のすべてで完走を果たしてきている伝統のプロジェクトだ。

学生メカニックたちは9月の本戦に向け、『実践ラリー』の授業に加えて放課後にも車両製作・整備練習を重ねている。オープンキャンパスは5月26日(日)から計9回予定されており、ラリーカーの同乗体験なども実施されている。
※初出時にオープンキャンパスの日程が間違っておりました。正しくは5/26(日)からです。お詫びして訂正いたします。

◆高山自動車短期大学
http://www.takayamacollege.ac.jp/



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