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タイトル連覇に挑むMスポーツ・フォード、サードドライバーにブフィエを投入し盤石の体制

©M-Sport / @World

2017年のWRCチャンピオンチーム、Mスポーツ・フォードも、新シーズンに向けて準備万端だ。年末には開発向け、さらに2週間前にはセットアップに的を絞った大規模なテストを展開し、タイトル防衛に向けて備えた。

開幕戦のモンテカルロには、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンスに加え、ブライアン・ブフィエを起用。さらに、コンディションの変化が激しいラリーで重要なウェザークルーには、22名のスタッフを投入する。その中には、シモン・ジャン・ジョセフ、フィル・ミルズ、ヤルモ・レーティネンと、蒼々たる名前も並ぶ。

昨年は、Mスポーツに移籍してまもなく迎えたモンテカルロで優勝を決め、タイトル連覇にもつなげたオジエ。WRカーでのモンテカルロ参戦は6回だが、うち4回で優勝とこのトリッキーなイベントで驚異的な数字を叩き出している。
「自分にとってのハイライトのイベントで、新しいシーズンが始まる。自分の地元のイベントでもあるので、常にトップリザルトを目指してベストを尽くしたい」とオジエ。
「昨年はここで、とてもいい滑り出しを決めることができた。今年もそれを続けたい。争いは非常にタフになるので、必死に取り組まなくてはならない。どのチームも勝てるマシン、勝てるドライバーを持っているので、最初から勢いに乗っていくことが必要だ」

2017年は母国のGBで待望のWRC初勝利を挙げ、勢いを増すエバンス。王者オジエのチームメイトとして臨む2018年は、選手権のダークホースとしても活躍が期待される。
「モンテカルロには、世界で最高のターマックステージがあるといつも言っているんだ。すべてのドライバーが楽しみにしているイベントだよ」とエバンス。
「でも、今の季節はコンディションがとてもチャレンジングになる。テストでは、ラリーと同じようなミックスのコンディションで2日間テストができた。内容にはかなり満足できたし、準備が整っている手応えを感じている。モンテは、ギャンブル要素も多いが、いい形でシーズンの滑り出しを決めたい」

特殊なコンディションのモンテカルロに、サードドライバーとして白羽の矢が立ったブフィエは、IRC戦として開催された2011年にモンテカルロでの総合優勝を果たしており、WRC戦として開催された2014年にも2位に食い込むなど、ターマックエキスパートとしての手腕が期待されている。
「フォード・フィエスタWRCをドライブできると知ってから、モンテカルロが待ち遠しかったよ!」とブフィエ。
「大好きなラリーのひとつだし、そのイベントを新世代のWRカーで、しかもチャンピオンカーで走れるのは、夢が叶ったようなものだ。ラリーモンテカルロの経験は豊富なので、道を読んだり、コンディションに合ったペースに対応できるが、決して簡単なイベントではない。何より、楽しみたい。リラックスした気構えで臨んでいくが、チームにマニュファクチャラーズポイントをもたらすことができれば、最高だね」

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