TRDラリチャレ長野で、脇阪/飯田組がクラス優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

TRDラリチャレ長野で、脇阪/飯田組がクラス優勝

 

 6月2日に開催されたTRDラリーチャレンジ Rd.2 in 長野で、1500cc以上のトヨタ車で争われるクラス4にて、レーシングドライバーの脇阪寿一/飯田章組が優勝した。

 ラリー初体験のふたりは、初体験のグラベルや慣れないコ・ドライバーとのコンビプレーに苦戦を強いられ、前半の4本のSSを終えて4番手。しかし午後からターマックステージで追い上げての逆転勝利。オーバーオールでもTRDヴィッツチャレンジの時代から参戦しているベテラン選手に迫る3番手に食い込み、トップレーサーとしての速さを披露した。

 NCP131型ヴィッツのクラス1は昨年同クラスを制した藤田豊久/落合孝平組を引き離して、大倉聡/戸田宏子組が優勝。NCP91型ヴィッツのクラス2は、SS6で改心の走りを見せた戸塚和之/角田大輔組が松岡淳/伊藤和明組を引き離して1.8秒差で勝利した。1000ccのSCP10型ヴィッツのクラス3はベテランの貫禄で野村長/田崎彩夏組が勝利。そして1500cc未満のトヨタ車で争われるクラス5は、1500ccヴィッツの西能徹/波田隆志組がオーバーオールトップで優勝を果たした。

 次戦Rd.3 in モントレーは、全日本ラリー第5戦「モントレーin群馬」との併催。7月27〜28日の2デイで実施され、同イベントとしては最も長いラリーとなる。

■優勝者コメント:
●クラス1優勝(NCP131)
大倉聡/戸田宏子組(がんばれ東北TIMEJ TRD Vitz)

「TRDラリーチャレンジは今回初めて参加したんですけど、スタートからゴールまで、すごく楽しむことができました。コ・ドライバーは今回初めてのラリーだったんですけど、最後までがんばってくれたおかげで優勝できたと思います。ありがとうございました」

●クラス2優勝(NCP91)
戸塚和幸/角田大輔組(AKR proμあおVITZ)

「0カーの天野智之選手とタイムを見比べながら走っていたんですけど、さすが全日本ドライバーだけに追いつくことができませんでした。ゆくゆくは全日本にステップアップしたい思っていますので、これからも一生懸命がんばって走っていきたいと思います」

●クラス3優勝(SCP10)
野村長/田崎彩夏組(N富山・アムロケイズ・ヴィッツ)

「2位のタケ選手や3位の新井祐一選手とは、走りの勝負以外に言葉の勝負もありまして、ふたりからずっと言葉で攻められたんですけど、そのプレッシャーに勝てたのが勝因だと思います(笑)。各SSでコンマ差の勝負が続いたんですけど、SS3は2番手より7秒近く速く、我ながらビックリです」

●クラス4優勝(トヨタ車-A 1500cc以上)
脇阪寿一/飯田章組(GAZOO Racing ラリーアカデミー86)

「ラリーは初めてなんですけど、ラリーって楽しいですね(笑)。飯田章とは8年ぶりくらいにコンビを組んで、午前中はコーナーを『3』だの『4』だの言ってもらいながら走っていたんですけど、なかなかふたりの息が合わなくて。午後からはいつもの僕らの言葉で『もうちょっとイケるんじゃない!?』とか『奥、キツいよ〜』と言葉を言い換えたらペースが上がって、なんとか優勝することができました。
 我々、サーキットでは、いわゆるタイヤを滑らせないでグリップの限界を探るといった感じで走って来たんですけど、実際にラリーに参加してみて、ラリードライバーが一番クルマのことを知ってるんじゃないかと感じました。ダートとか、ものすごく大雑把な走りのイメージがあったんですけど、実はものすごく繊細なドライビングが必要だということに気付きました。自分たちの中に、まだまだこうできたんじゃないか、ああできたんじゃないかという思いが残りましたので、またこういうチャンスがあれば、ラリーに出てみたいと思います」

●クラス5優勝(トヨタ車-B 1500cc未満)
西能徹/波田隆志組(第一交易☆エムスポーツヴィッツ)

「クラス優勝はもちろん、総合優勝を獲得でき、本当にうれしいです。今年から1500ccのヴィッツに乗り換えて、なにがなんでも86に勝ちたいと思っていただけに、ホッとしています。今年は全戦優勝して、全日本ラリーに行きたいと思っています」



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