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【Martin’s eye】WRCカレンダー討論:リチャード・ミルナー編

©M-SPORT / @World

大御所WRCメディア、マーティン・ホームズが、長年の経験に基づく独自の視点で切り込むMartin’s eye。今回は、模索が続くWRCカレンダーの構成について、関係者へのインタビューを行った。開催中のWRCドイツ、ボスタルジーのサービスパークで次に話を聞いたのは、Mスポーツのカスタマーリエゾンマネージャー、リチャード・ミルナー。ラリー現場では、チーム代表のマルコム・ウィルソンの右腕として信頼を得るチームの重要スタッフだ。

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ミルナーには、Mスポーツを代表して、WRCに新規イベントを投入するというWRCプロモーターの願望は叶えられるものなのか、あるいは望まれるものなのか、意見を聞いた。

「新しいラリーを開催するチャンスはあると思うが、慎重に選ばなくてはならず、そこで開催される適切な理由が必要だ。カレンダーを変えるための決断であってはならない。今の選手権に、何か問題はあるのだろうか。おそらく、ない。接戦が展開されているし、いい戦いができている。90%のイベントは内容もいい。セーフティ面で問題のあるイベントもあるが、どのイベントにもセーフティの問題は出てくるものだ」

M-Sport/McKlein

「他のイベントにも目を向けることはできるし、その必要もある。新しいイベントができれば、新しい関係者、新しいスポンサー、新しいコンペティター、新しいチャンス、新しいやり方がもたらされる。同時に、チャンスがあるからというだけの理由で行くべきではない」

Mスポーツには、新たに開催を期待する特定の地域があるかという質問を問いかけてみると

「我々が行かなくてはならない、という地域は特にないように思う。しかし、我々が行く場所は、すべてのマニュファクチャラーに車両販売に期待が持てて、周辺施設が整っているか、開催されるだけの相当の理由があるべきで、ロジスティック面でも慎重に検討されなくてはならない。ヨーロッパ外のイベントを増やすのもいいと思うが、近隣地域のイベントを組み合わせる必要がある。ロジスティックのコストは、影響を受けやすいからだ」

「この選手権に参戦するには、相応のコストがかかる。安くはない。多くの人々に注目される必要があるので、賢明な判断を行わなくてはならない。しかし、遠方の地域に行くことは私は喜ばしいと思っている。選手権にとってポジティブな要素を与える。中国のような状況は再び起きて欲しくない。かなり盛り上がっていたのに現地に行くことはなく、たくさんの人が投資を棒に振った」

20-30年前は、候補イベントに関してはとてもいいシステムがあり、プレイベントを開催し、必要なら2回目を開催して問題が解決できたかを判断することができた。しかし今は、WRCプロモーターが、よさそうな地域に単純に飛び込んでいくように見える。その考え方は安全なのだろうか。

「もちろん、候補イベントを開催して、そこでチェックすることが公平だと思うし、そういった話をしていると思う。私がコメントできることは、候補イベントはひとつのことに過ぎず、候補イベントがWRCイベントを開催できるポテンシャルのレベルにあるかは別問題。だから、プレイベントは開催するべきだが、もしそのレベルになければレベルを上げられるポテンシャルが必要であり、それができなければ準備にもっと時間をかけるか開催をあきらめるしかない」

「公平に機会を与えられる資格は誰もが持っており、選手権の開催が保証されているような独占権があってはならない。イベント同士は、参戦するチームが自国に多くあることや、参戦してもらうためにチームに資金的な支援を与えてロジスティックのコストをサポートするなどして、参戦の興味を持つチームを増やすことを争ってもらうべきだと思うが、同時に、鍵となるのはシリーズにとってポジティブになるようなイベントにすることだ。もし、選手権に貢献できるのであれば、可能性は高まるし、いろいろな意味でそこで開催することがいい、ということになる」
(Martin Holmes)



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