【Martin’s eye】WRCにおけるラフラリーの存在意義 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【Martin’s eye】WRCにおけるラフラリーの存在意義

©Hyundai Motorsport

大御所WRCメディア、マーティン・ホームズが、長年の経験に基づく独自の視点で切り込むMartin’s eye。現在、WRCシーズンはグラベル連戦のまっただ中にあるが、マシンへのダメージが懸念されるラフグラベルラリーが選手権に存在する意味について、チーム陣営のコメントを元に検証する。


WRCのイタリア戦が開催されるサルディニアは、カレンダー屈指の伝統的なラフイベントだ。WRCイベントでリピート走行の構成で使用されることで、本来スムースなステージも1回目の走行により路面が悪化するため、緊迫感が増すことになる。マシンを痛めつけるラリーはもちろんプライベーターからは不評だが、ワークスチームはそれほど気にはしていない。

シトロエンによれば、ラフラリーの後もリビルトのコストは大きくは変わらないという。広報担当は「これも様々なラリーの場面の一部であり、こうしたコンディションでの信頼性のテストになる」と語る。

ヒュンダイは、マシンに信頼性があればコストは通常のグラベルイベントと同等だと考える。必要以上のコストは、シーズンが始まる時点ですでに予算に計上されているのだ。

M-SPORT / @World

Mスポーツは、ラフラリーはいつも以上にコストがかかるものだと語り、サルディニアではダメージによる影響はあるが、こうしたコストはWRCに挑むことに対する骨幹の一部だとしている。

荒れ具合のランキングという点では、シトロエンは、サルディニアのラフ度はアルゼンチンと並んで最も高いという。アルゼンチンは速度域の高さによる影響、サルディニアには路面に散乱する石のヒットによるダメージの影響があるからだ。ヒュンダイは、みんなにとって最もラフなのはアルゼンチンだと考えており、Mスポーツは天気次第だとした上で、サルディニアはラフのレベルでいえばどこよりも高いはずと語る。

(Martin Holmes)

ワールドラリーカレンダー2019