全日本ラリー高山:JN3で横尾86がチャンピオン決定 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリー高山:JN3で横尾86がチャンピオン決定

 

 全日本ラリー第8戦高山ラウンドは2日間の競技を終え、JN3クラスの横尾芳則(トヨタ86)が優勝しチャンピオン決定。JN4クラス、JN1クラスは最終戦に決戦を持ち越した。

 デイ2のSSは4本。アップダウンがあり狭い6.41kmの鳥屋、ロングステージの15.63kmの牛牧→無数河の2カ所をサービスをはさんで走行する。牛牧→無数河の途中にあるスノーリゾート・アルコピアにはギャラリーステージも設けられ、ターマックラリーの迫力を肌で感じることができた。

 JN4クラスは勝田範彦/足立さやか(スバル・インプレッサ)がデイ1からのリードを守り優勝。「昨年までの自分のターゲットタイムを意識して走った」とコメント。全日本ラリーですべてのSSを制しての優勝は、勝田にとっても初となる。これで今季4勝目となったが、ポイント上はまだ奴田原文雄にも逆転のチャンスが残されている。2位は高山仁/竹藪英樹組(スバル・インプレッサ)。勝田とは差がついたものの、後続を寄せ付けずに表彰台を獲得した。3位は昨年のJAF中部・近畿ラリー選手権チャンピオンの横嶋良/木村裕介組(スバル・インプレッサ)が健闘。全日本ラリーはこれで京都に続き2回目の出場だ。「デイ1は序盤は抑えて走りましたが、セクション2とデイ2はプッシュしました」との言葉どおり、吉澤や徳尾といった全日本の常連組を抑えて堂々の3位となった。

 JN3クラスはデイ1を制した横尾芳則/永山聡一郎組(トヨタ86)デイ2も乱れることなく自分のペースで走行。「今季は優勝することが第一の目標でしたが、シリーズ制覇も目標としていました。最後まで落ち着いて走ることができました」。後輪駆動車としては久々の全日本チャンピオンとなった。その横尾に迫ったのが山口清司/島津雅彦組(トヨタ・カローラレビン)だったが、「エンジンが吹けない不調を抱えて、その状態に自分を合わせ込むことができた」と語り2位。3位は今季初表彰台の曽根曽根崇仁/桝谷知彦組(トヨタ86)。「ターマックに関してはセッティングもいい方向に向かっている。86でのワンツーフィニッシュを成し遂げたかった」と表彰台の最後の1席を手にした。

 JN2クラスは天野智之/井上裕紀子組(トヨタ・ヴィッツRS G’s)と石田雅之/遠山裕美子組(トヨタ・ヴィッツRS)の新旧ヴィッツ対決。狭く細かなコーナーが続くSS7/9は石田が、ハイスピードなSS8/10は天野が制し、「不利と言われるNCP131だが、このSS(SS8/10)では自分のラインを見つけることができた」と語り優勝。

 JN1クラスは、マツダRX-8同士の難波巧/石下谷美津雄vs中村晃規/藤原直樹組の勝負。序盤、ウエットタイヤが路面に合わず中村はここだけで7秒負け。しかしその後、中村はユーズドタイヤを使用して大当たり。「Sタイヤの使い方を覚えることができた」と語り、全日本出場は10年ぶり4回目、前の3回はすべてリタイアだったという中村が、初優勝を果たした。松岡竜也/縄田幸裕組(ダイハツ・ストーリアX4)と、鷲尾俊一/安東貞敏組(ダイハツ・ストーリアX4)のチャンピオン争いは松岡が3位、鷲尾が4位で松岡がリード。決戦は最終戦新城となる。

<JRC第8戦 ラリーハイランドマスターズ 最終リザルト>
1.勝田範彦/足立さやか(ラック名スバル DL WRX STI) 1:00:20.2
6.横尾芳則 /永山聡一郎(GAZOOラック86) 1:04:29.6
8.天野智之/井上裕紀子(豊田自動織機・ラック・DLヴィッツG’s) 1:05:22.1
11.中村晃規/藤原直樹(空研ニシオガレージRX-8) 1:05:57.5



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