特別企画:序盤のターマック4連戦、まもなく開戦 – 2017全日本ラリー展望 前編 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

特別企画:序盤のターマック4連戦、まもなく開戦 – 2017全日本ラリー展望 前編

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14年ぶりにスノーラリーが復活した2017年の全日本ラリー選手権は、ラウンド数こそ昨年同様の全9戦だが、その内訳はスノー1戦、ターマック6戦、グラベル2戦という構成となり、昨年よりもさらにターマックラウンドの結果がシリーズランキングに大きく影響する気配だ。

開幕戦から約2カ月のインターバルを経て、まもなく第2戦の唐津ラウンドが開催されるが、ここから6月初旬の第5戦モントレーまで、約2ヶ月の間に怒涛のターマック4連戦が行われるスケジュールとなっている。今年の全日本ラリーは、序盤にしてシーズンの大勢が決するかもしれない重要な局面を迎えることになる。

また、今年から新たに「日本スーパーラリーシリーズ(JSR)」が登場。全日本のなかでFIAインターナショナル格式と併催となる3戦を対象としたJSRは、シリーズ優勝者に賞金100万円というビッグな賞典が発表されたこともあり、今シーズン注目のシリーズとして人気を集めそうだ。

以下、各ラウンドの特徴をご紹介しよう。

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Round 1 – Rally of Tsumagoi
全日本ラリーにスノー&アイス路面が復活

2月2-5日/群馬県嬬恋村
スノー JSR

全日本選手権に14年ぶりに復活したスノーラリー。モントレーと同じく嬬恋村で開催される。地方イベントとして過去11年開催されてきたラリーは、2016年から国際格式イベントとして開催。今季は晴れて、全日本選手権の開幕戦と共に、新設の日本スーパーラリーシリーズの記念すべき初開催イベントを務めた。

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Round 2 – ツール・ド・九州2017 in 唐津
勝田の連覇を止める者は出るか!?

4月7-9日/佐賀県唐津市
ターマック

唐津神社の大鳥居を拠点に行われるセレモニアルスタートは、春の全日本戦の風物詩。唐津市南東部のステージは、ラフでタイヤへの攻撃性が高く、選手権で最もタイヤに厳しいラリーとしても知られる。同イベント11連覇中の勝田が記録を更新するのか、それともそれを止めるドライバーが誰なのか、多いに注目される。

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Round 3 – 久万高原ラリー
高地を走る「天空のバトル」

4月28-30日/愛媛県久万高原町
ターマック

ターマックとグラベル、いずれの路面でも設定できる久万高原エリア。全日本戦では2015年からターマック戦として開催されている。拠点となる美川スポーツランド(美川スキー場跡地)は標高約1000m付近のため、雲海を見下ろす高地を走るSSが多いタフなラリー。今年も23.39kmのロングステージが予定されている。

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Round 4 – 若狭ラリー2017
バラエティに富んだSS構成

5月19-21日/福井県おおい町
ターマック

2015年から全日本戦に組み込まれた、日本海に面した若狭湾周辺を走るラリー。リアス式海岸を形成する若狭湾に面したリゾート施設「うみんぴあ大飯」を拠点に、サービスパーク、ギャラリーステージも隣接して設定される。一方、林道SSにはトリッキーなコーナーや路面も多く、変化に富んだSSで構成されている。

Naoki Kobayashi

Round 5 – モントレー2017 in 嬬恋
人気の首都圏イベントが会期を変更

6月8-11日/群馬県嬬恋村
ターマック JSR

昨年までは夏休みに開催されていたモントレーが、今年は6月に会期を移して設定。リゾートホテルのパルコール嬬恋を拠点とし、観光道路や2車線道路の県道の一部を封鎖して行われるラリーは、選手権屈指の高速戦となる。8月に開催されていた昨年までは雨に見舞われるケースが続くが、会期の移動は更なるドラマを生むのだろうか。

Naoki Kobayashi

Round 6 – 2017 ARKラリー洞爺
観光地を抜ける多彩なグラベル戦

6月30日-7月2日/北海道洞爺湖町
グラベル

特設ステージも設定される洞爺湖文化センターを拠点に、雄大な高速ステージからテクニカルステージ、ウォータースプラッシュと多彩な要素が盛り込まれるが、コンディションが安定しているためドライバーからも人気が高い。洞爺湖、有珠山、昭和新山、羊蹄山など、数々の観光スポットを抜けていく見どころ満載のラリーだ。

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Round 7 – RALLY HOKKAIDO
係数2倍・タイトル争いの天王山

9月15-17日/北海道帯広市
グラベル JSR

ご存知、APRCが併催される国内最大級を誇るビッグイベント。ステージ距離が長いため、距離に応じて掛かるポイント係数が2倍の大一番だ。拠点となる帯広市郊外の北愛国交流広場には、特設ステージも隣接。初日の陸別エリアも人気だ。APRC部門に参戦するR5マシンなど海外勢の走りを一緒に観戦できるのも、大きな魅力。

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Round 8 – 第45回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2017
選手権屈指の長寿イベント

10月13-15日/岐阜県高山市
ターマック

今年で開催45回目を迎える、全日本伝統の一戦。2008年以降はターマック路面で開催されている。高山市郊外の道の駅・モンデウス飛騨位山を拠点に、舟山スノーリゾートアルコピアでは特設ステージで観戦もできる。時期が合えば紅葉の中をラリーマシンが駆け抜ける風景は、まさにニッポンのラリーの醍醐味だ。

Naoki Kobayashi

Round 9 – 新城ラリー2017
大盛況のグランドフィナーレ

11月3-5日/愛知県新城市
ターマック

愛知県や新城市、地元企業の支援を受け、年々規模が拡大している人気のイベント。拠点の新城総合公園では、競技観戦だけでなくデモランやトークショーなどの企画も充実している。2015年から登場した鬼久保エリアは、コテージ前や公園の中を全開で走る海外ラリーのようなシチュエーションのステージが人気を集めている。


次回はクラス別の概況をお伝えする。



ワールドラリーカレンダー2018
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