ラリーオブ嬬恋:JSR初戦嬬恋、炭山裕矢が逆転勝利 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ラリーオブ嬬恋:JSR初戦嬬恋、炭山裕矢が逆転勝利

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日本国内で行われる国際格式イベント3戦を対象とした、日本スーパーラリーシリーズ(JSR)の開幕戦「Rally of Tsumagoi」は、2月5日(日)に最終日の7カ所のステージを走行し、前日まで2位の炭山裕矢/保井隆宏(トヨタ・ヴィッツ4WD)が、黒岩満好/高橋巧(三菱ランサーエボリューションIX)を逆転。34.5秒差をつけてJSR初勝利を挙げた。2分05.4秒差の3位には青山康/船木淳史(スバル・インプレッサWRX STI)が入っている。

ラリー最終日、事前の天気予報では雪か雨の降る予報となっており、前日からコンディションが大幅に変わる可能性もある。この日オープニングのSS14、ベストタイムを叩き出したのは10秒差で2位につけていた炭山だった。「凍結したコンディションになってしまうと厳しい」と語っていた首位の黒岩は10.3秒差の3番手タイムに沈み、これで炭山が0.3秒差ながらも首位に浮上した。また、このステージでは3位を走っていた千明正信/松本優一(スバル・インプレッサWRX STI)がコースオフしてストップ。青山が3位にポジションを上げている。

雪が降り始めるなか、炭山はSS15とSS16でもベストタイムを並べ、午前中のセクションを終えて2位の黒岩との差を17.1秒に広げてみせた。「SS14のハイスピードセクションが勝負だと考えていたので、最初のステージはかなり攻めました」と、昼間サービスに戻ってきた炭山は笑顔を見せる。

雪が強く降り続くなか、午後のセクションに入ると炭山は2位以下とのタイム差をコントロール。最後のステージをベストタイムで締めくくってフィニッシュし、ヴィッツ4WDに初勝利をもたらした。2位は2日目まで炭山と僅差のバトルを繰り広げた黒岩。3位に青山、4位に千明のオーダーでフィニッシュした。

JSR 1位
炭山裕矢

「まずは勝てたことにほっとしています。1日目は思ったよりも、上手くいきました。このクルマではPanoramaのようなハイスピードステージは走ったことがなかったんですが、その中でもトップにつけることができました。でも、2日目のように天気が良くなって、路面コンディションが変わってしまうと、黒岩選手についていくことができませんでした。ですから、今日の1本目(SS14 Aisainooka 1)が勝負だと思っていました。ここで10秒勝てたことが大きかったです。その後のステージでも、少しずつ上まわることができました。久々の勝利ですが、このヴィッツ4WDで勝てたのが嬉しいです。しかもノーダメージで、距離を伸ばせたことは大きな進歩です。次の段階としては、さらに速く走れるようにセッティングを詰めていきたいですね」

JSR 2位
黒岩満好

「楽しいラリーでした。去年はリタイアしていたので、全てのステージを走りきれたことが、まずは嬉しいですね。ここはコンディションがコロコロ変わるラリーです。もし昨日のようなコンディションが続いてくれたら、勝機もありましたが……。今日のような天候になってしまうとチャンスはありませんでしたね。それでも、このリザルトには120%満足しています」

JSR 3位
青山 康

「なんとか逃げ切りました。去年の手応えからすると、PanoramaとAisainookaでタイムが出せれば、勝負できるかと思っていました。でも、相手(千明選手)がスパイクタイヤだったので、アタックをどこでするのか考えていました。最初の2日間をしっかり頑張ることができたので、最終日もいい勝負に持ち込めたと思っています」

JSR 9位
権田哲也

「なんとか無事にフィニッシュできました。初めてのウィンターラリーでしたし、練習もしっかりできなかったので、けっこうドキドキしましたね。今シーズンは、この後もJSRを追う予定です。2輪駆動勢が少ないんですが、頑張ろうと思っています」



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