ヒュンダイ、アッブリング投入のポーランドで初の4台体制 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヒュンダイ、アッブリング投入のポーランドで初の4台体制

 

ヒュンダイ・モータースポーツはWRCラリーポーランドに、レギュラーの3台に加えてテストドライバーのケビン・アッブリングを投入。i20 WRC初の4台体制での布陣で挑む。アッブリングはヘイデン・パッドンと共にヒュンダイ・モータースポーツNからのエントリーで、カーNo.は10。

前戦サルディーニャでは、パッドンとティエリー・ヌービルが2−3フィニッシュを果たし、モチベーションが高まっているヒュンダイ勢。ポーランドでも昨年ポディウムフィニッシュしており、今季も期待を高めている。

今季のポーランド戦は、ミコライキ・アリーナ以外はすべてステージが新設。ヒュンダイ勢は5月にヌービル、ダニ・ソルド、パッドンが高速サンディグラベルなステージに向けてテストを行っている。

このポーランドで4台体制に踏み切ったチーム代表のミシェル・ナンダンは「トリッキーなラリーに1台多い体制で挑むのは新たなチャレンジだが、とても楽しみにしている」とコメント。
「ケビンは今季4戦の参戦プログラムを予定しており、その緒戦がポーランドとなる。数年前にはポーランドでJWRC優勝を果たしている。他のドライバーもみんな、新ステージでもいい走りを見せてくれているので、90%近くが新ステージになる今回のポーランド戦が、我々にとっていい流れになってくれることを願っている」

サルディーニャで3位に食い込んだヌービルは、昨年のポーランドも3位フィニッシュを果たしている。
「去年のポーランドにはいい思い出がある。高速のポーランドのステージはとても走り甲斐があった」とコメント。
「サルディーニャでは波乱の週末の末にポディウムに上がり少し驚いたが、チームにとってもいいリザルトだったので、ポーランドでも狙いたいね」

ソルドは昨年のポーランドはレッキだけの参加だが、今年はステージが大幅に変更になることで不利は最小限に抑えられそうだ。
「i20 WRCでポーランドの実戦を走るのは今回が初めてになる。ほとんどが新しいステージだから、予想を立てるのは難しい」とコメント。
「チームは去年、ポーランドでいい成績を残したし、サルディーニャも最終的にいい結果になったので、ポーランドもこの流れを維持していきたい」

一方、サルディーニャでは序盤2日間でラリーをリード、初ポディウムを2位で決めたパッドンだが「サルディーニャは素晴らしいリザルトだったが、これを引きずってはいかない」と冷静なコメント。「僕らは一戦一戦を集中して戦っていかなくてはならない。ポーランドはフィンランドと似ていて高速でクレストも多い。もっとソフトでサンディだけどね。自分のドライビングスタイルに合っているから、またポーランドで走るのを楽しみにしている」

オランダの若手として育成プログラムを勝ち取った後、JWRCに参戦。シトロエン・スポーツ、フォルクスワーゲン・モータースポーツ、プジョー・スポールと大手チームの若手育成プログラムを渡り歩きながらワンメイクカップ、ERC、WRCスポット参戦などキャリアを積んだ末にヒュンダイ・モータースポーツに抜擢されたアッブリング。WRC参戦は既に25回を数えるが、ヒュンダイからの参戦はこれが初めてとなる。
「ポーランドは今季4戦のプログラムの最初のラリー。2009年にはここでJWRC勝利を収めたところだ」と待ち切れない様子だ。
「WRカーでの初めてのグラベルラリーだし、まだマシンに慣れている段階だから、正確なペースノートを作って、リズムをつかむことが重要だ。サービスパークに4台が並ぶ姿を見るのはうれしいし、自分の力をみんなに見てもらいたい」



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