WRCジャパン:ラリージャパン開幕、トヨタは最初のステージを3、4、5番手で発進 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

WRCジャパン:ラリージャパン開幕、トヨタは最初のステージを3、4、5番手で発進

©Toyota

WRC第13戦ラリージャパン(ターマック)が11月21日に開幕、SS1が豊田スタジアムで行われた。勝田貴元/アーロン・ジョンストン、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン、セバスチャン・オジエ/バンサン・ランデの布陣で最終戦を戦うTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、勝田が3番手、エバンスが4番手、オジエが5番手で最初のステージを終え、翌22日からの本格的な戦いを迎える。

(以下、チームリリース)


WRC 第13戦 ラリージャパン デイ1
2024年WRC最終戦ラリージャパンが開幕
勝田が総合3位、エバンスが総合4位、オジエが総合5位につける

2024年シーズン最後のイベントとなるラリージャパンは、WRCカレンダー復帰3年目となる今年も愛知、岐阜の両県を舞台にターマック(舗装路)ラリーとして開催されます。ラリーの中心となるサービスパークは3年連続で豊田スタジアムに置かれ、競技初日となる21日(木)は、サービスパークから約10km離れた場所に広がる豊田市の鞍ヶ池公園で、朝9時過ぎからシェイクダインが行なわれました。全長2.75kmのステージは、晴天にも関わらず前日に降った雨により非常に滑りやすく、とくに前半の山岳セクションでは多くのドライバーがグリップ不足を訴えるなどトリッキーな路面コンディションとなりました。そのシェイクダウンではオジエがRally1勢の中で3番手、地元の勝田が4番手、昨年大会の勝者エバンスが7番手タイムを記録。ラリー本番に向けてクルマとセットアップの最終確認を行いました。

その後、華やかなセレモニアルスタートに続き競技がスタート。デイ1として豊田スタジアム内で全長2.15kmのスーパーSS「トヨタスタジアムSSS1」が行われ、勝田はドライバー選手権首位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と対戦。大勢の観客が見守る中、ヌービルよりも先にフライングフィニッシュを通過し、トップと0.8秒差の3番手タイムを記録しました。また、エバンスは0.9秒差の4番手タイムを、オジエは2.2秒差の5番手タイムを記録。TGR-WRTは全ドライバーが順調に競技初日を走破しました。

Toyota

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
ラリージャパンのスタートで再び豊田市に戻ってくることができ、とても嬉しく思います。ファンの皆さんの応援は今回もまた素晴らしく、とてもいい雰囲気を作り出してくれています。きっと、非常にエキサイティングな週末になることでしょう。我々としては例年とは異なる立場でこのラリーに臨むことになりますが、ドライバーたちと共にしっかり準備を進めてきましたし、週末に向けては良いプランがあります。彼らは高いレベルでパフォーマンスを発揮しなくてはならないことを理解しており、その上でさらに、運が我々に味方してくれる必要があります。ステージとコンディションは今回も非常に厳しいものになる可能性がありますが、ベストを尽くす準備はできています。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
再びラリージャパンに戻ってくることができて嬉しいです。昨晩はシティセンターで、今晩はスタジアムで、ここまでとても暖かく歓迎してもらっています。ファンの皆さんの前で最初のステージを走るのは嬉しいことですが、ここから先は大きく異なるチャレンジが待っています。今週はレッキの大部分をドライコンディションで行いましたが、昨日雨が降ったので、ラリー本番中のステージがどのようなコンディションになるのかまだわかりません。いずれにせよ非常に厳しいステージであることは確かですし、天候がどう影響し、どれほど難しいものになるかが問題です。

Toyota

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
日本に来るのはいつだって特別なことですし、ファンの皆さんの熱意は独特です。私たちにとっては、チームに一人選手が増えたようなものです。このように応援してもらえるのは嬉しいですし、皆さんの期待に応える結果を出したいと思います。私たちのタイムはそれほど良くなかったですが、最初のステージはファンの皆さんにとって素晴らしいものでした。今朝のシェイクダウンでは、このラリーで予想されるようなトリッキーなコンディションにすぐ直面しました。落ち葉が積もったセクションは湿っていると非常に滑りやすく、明日の朝、森の中を走るステージはかなり難しくなりそうです。それでも、チャレンジするための準備はできていますし、このラリーをスタートできることにワクワクしています。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
ラリージャパンのスタートは非常に特別です。チームにとっても自分にとっても重要なラリーなので、大きなプレッシャーを感じていますが、それを楽しんでもいます。ファンの皆さんの数が毎年どんどん増えていていくことを見てきたので、とても嬉しく思います。皆さんのために良いパフォーマンスを発揮し、楽しんでいただけるように頑張ります。今晩最初のステージはファンの皆さんにとって本当に素晴らしいものでしたし、私たちもとてもいい走りができました。昨日雨が降ったことで、既にシェイクダウンでもかなり厳しいコンディションになっていたので、明日から走る森の中の道は相当トリッキーになるでしょう。それでも、クルマは全てが好調に感じられるので、チャレンジする準備はできています。

Toyota

ラリージャパン デイ1の結果
1 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォードPUMA Rally1 HYBRID) 1m44.4s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +0.5s
3 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.8s
4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.9s
5 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.2s
6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2.2s
7 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2.8s
8 アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3.7s
9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シトロエン C3 Rally2) +4.5s
10 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (トヨタ GR Yaris Rally2) +6.5s
(現地時間11月21日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

明日のステージ情報
競技2日目となる11月22日(金)のデイ2は、愛知県が戦いの舞台となります。まず豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ/シタラ」という昨年と同じルートを使用する2本のステージをSS2、SS3として走行。その後、今年新たに新城市に設けられた「シンシロ」をSS4として走ります。このうち全長23.67kmのイセガミズ・トンネルは、前年に続き今大会最長のステージとなります。デイ2はミッドデイサービスの設定がなく、「稲武どんぐり工房」に設定されるTFZ(タイヤフィッティングゾーン)での簡易的な整備作業を経て、午後は、午前中の3ステージを再走。その後、日没後に岡崎市の中央総合公園でスーパーSS「オカザキSSS」が2本連続で行われます。そして、一日の最後には豊田スタジアムのサービスパークで45分間のフルサービスが実施されます。デイ2のステージの合計走行距離は126.00kmと長く、4日間で最長の一日に。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は387.88kmとなります。

RALLY PLUS