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WRCジャパン:シェイクダウン、WRC2部門は全日本勢の新井大輝、ヘイキ・コバライネンが2ー3番手発進

©Jun Uruno

11月21日に行われたWRC最終戦ラリージャパンのシェイクダウンで、2024年の全日本ラリー選手権JN-1クラスを制した新井大輝(シュコダ・ファビアR5)、同2023年王者のヘイキ・コバライネン(トヨタGRヤリス・ラリー2)がWRC2部門でそれぞれ2番手、3番手タイムをマークした。WRC2のトップは今季のERCチャンピオンに輝いたクリス・イングラム。カストロールカラーのGRヤリス・ラリー2で存在感をみせた。

昨年のラリージャパンでは、プジョー208ラリー4で参戦し、2WDマシンでありながら総合トップ10に食い込んだ新井。4WDのR5マシンで臨む今大会で、順調な滑り出しを見せた。
「今回は(選手権の公式タイヤの)ピレリタイヤになることが大きく、このタイヤに合わせたセットアップを見つけなくてはならなくて。シェイクダウン1本目の走りは全日本のセットアップで試してみたが全然合いませんでした。急遽変更したら安定するようになった。インターコムが聞こえなくなるトラブルはあったけど、それでも悪くないタイムが出たので。最後のクリス(イングラム)のベストタイムは、完全にドライになってからのタイムなので。自分が走り終わってから彼が走り始めて、しかも4回も走っちゃってずるいな(笑)!」と安堵の表情を見せた新井。

R5マシンで挑むWRCジャパンに向けては「早い段階でタイヤに合わせたフィーリングをつかんで、それが分かってきたら攻めていきたいと思う。山場と思っているのは伊勢神。狭いし、セットアップが決まり切っていないマシンで挑むのはリスキーなので、そこは気にしながらいかないと。リザルトとしては、現実的には表彰台に入れるくらいのペースで行けたらいいなと思う」

サービスではサインを求めるファンから「全日本チャンピオンおめでとうございます!」とたくさんの祝辞を受けていた。

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ラリーチーム・アイセロがトヨタGRヤリス・ラリー2を全日本に投入した今季、自身は上行大動脈瘤の開胸手術を受けて休養を余儀なくされて、7月に実戦に復帰したコバライネン。ラリージャパンでの100%回復を目指してきた。GRヤリス・ラリー2での初めてのWRCイベントとなった今回のジャパンでのシェイクダウンは「ステージはかなりトリッキーで、泥や水分が残ってすごくスリッパリーなコーナーが5、6カ所くらいあったけど、それ以外はドライで、グリップも得られた。自分の感触もかなりいい。実は、一番良かった走りの時は、ヌタさん(奴田原文雄)がコースアウトしていて速度を落とさなくてはならず、少しタイムをロスしたので、自分のタイムが良くてちょっと驚いたほど」と語るコバライネン。

「でも、シェイクダウンは短いし、このステージは自分もよく覚えていたからね。それと林道を走るのはまた別の話。実は、明日の最初のステージ(伊勢神)はあまり覚えていないんだ。だから、しっかりペースノートを聞かないとね。でも、滑り出しとしてはいい感じだ」

「体力的には、もう100%の状態だと感じられている。この2カ月間、たくさん体力作りをしてきたから、準備は万端だ。今回はクリーンな走りを心がけて、徐々にペースを上げていきたい。これといって目標は設定していない。いいフィーリングがつかめたらプッシュしてみたいけど、今年のラリージャパンは絶対に走り切りたいから、慎重にもならなくてはいけないね」

Jun Uruno

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