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WRCセントラルヨーロッパ:トヨタのセバスチャン・オジエが首位発進

©TOYOTA

WRC第12戦セントラルヨーロピアンラリー(ドイツ/チェコ/オーストリア、ターマック)は、10月17日、チェコの首都プラハで開幕。この日はSS1〜SS2の走行が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはセバスチャン・オジエ/バンサン・ランデが首位で発進した。前戦チリをスキップした勝田貴元/アーロン・ジョンストンは4番手、エルフィン・エバンス/スコット・マーティンは7番手。トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドでの初めてのターマックラリーに挑むサミ・パヤリ/エンニ・マルコネンは8番手で最初の2本を終えている。

(以下、チームリリース)


WRC 第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー デイ1
欧州三ヶ国を走行するターマックラリーが開幕
オジエが首位に、勝田が総合4位につける

TOYOTA

10月17日(木)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」が開幕。チェコ国内で2本のスーパーSSが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)が首位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合4位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合7位に、サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組(5号車)が総合8位につけました。

昨年初めて開催されたセントラル・ヨーロピアン・ラリーは、チェコ、ドイツ、オーストリアの欧州三ヶ国で行われるターマック(舗装路)ラリーです。ラリーのベースとなるサービスパークはドイツ南東部、バイエルン州のカルプフハムに置かれますが、初日の舞台はチェコ。17日(木)は最初の走行セッションとして、午前中に首都プラハの郊外でシェイクダウンが行われました。その後、プラハのランドマークであるプラハ城前での華麗なるセレモニアルスタートに続き、2本のスーパーSSが行なわれました。

オープニングステージのSS1は、プラハ郊外の競馬場「ヴェルカー・チュクレ」でのスーパーSS。全長2.55kmのショートステージではオジエがベストタイムを、前戦ラリー・チリ・ビオビオを欠場した勝田が0.6秒差の2番手タイムを記録しました。エバンスは4番手タイム、今回がGR YARIS Rally1 HYBRIDでのターマックラリー初戦となるパヤリは6番手タイムでした。続くSS2は南西方向に約135km移動し、ドイツとの国境にほど近い「クラトヴィー」で11.78kmのナイトステージを走行。オジエはトップと1.1秒差の3番手タイムでしたが0.9秒差で首位を守り、勝田は6番手タイムで総合4位に後退。ただし首位とは2.0秒差につけています。また、エバンスは7番手タイムで首位と3.1秒差の総合4位。パヤリは8番手タイムで、首位と6.1秒差の総合8位につけました。

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ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
今年もチェコでセントラル・ヨーロピアン・ラリーのスタートを迎えることができ、嬉しく思います。今日はハイスピードで走る距離がそれほど多くなく、長い一日でしたが、我々のドライバー全員が最初の2本の難しいステージを問題なく走り切り、明日のチェコでのさらに厳しいステージに駒を進めることができたので、良かったです。今日は全員が堅実なスタートを切りましたが、特に、短い休養を経て力強く復帰した貴元が、速さと自信を持ってドライブしているのは非常にポジティブなことです。ここまでのところコンディションはドライで、今後も安定した状態が続きそうですが、それによって全ドライバーがクリーンなラリーと戦いをできるのは良いことです。特に明日は、我々の一部のドライバーが後方からステージをスタートするので、なおさらです。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
最近はそう頻繁にチャンスがあるわけではありませんが、暗闇の中を走るのはいつだって楽しいものです。しかし、今晩2本目のステージはかなり予測不可能でした。グリップがあまり良くないところもあれば、かなり良いところもありました。もっといい走りができたはずですが、それは誰でも言えることです。ただ、これから先のステージは良さそうです。コーナーの内側にインカットをさせないためのポールがたくさん置かれているので、路面に掻き出されるダートは減るはずです。それでも、正しく対処しなければならない難しい要素がたくさんあるので、そう簡単には行かないでしょう。明日のステージはややテクニカルで、週末の残りのステージよりも少し路面にダートが多いかもしれません。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
ラリーをスタートできて嬉しいです。昨年より天候が良さそうなので、今週末は楽しめそうです。今日最初のステージは、もちろん私たちにとってはいいスタートになりましたが、2本目は路面がかなりダスティで滑りやすいステージでした。ここまで全て順調ですが、ただそれだけのことです。まだあまり多くの距離を走っていませんし、明日はより多くのアクションがあるはずです。SS2でもそうだったように、森の中のいくつかのセクションはきっと滑りやすい状態が続くでしょう。しかし、それ以外はインカットさせないためのポールが立てられているので、路面はクリーンな状態に保たれ、より高いグリップが得られるはずです。

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勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
ラリーに戻ってくることができて嬉しいしですし、最初の2本のステージはどちらも楽しめました。それほどプッシュしなかったのですが、このクルマの走りを楽しみました。クルマはとても素晴らしく、いい気分です。ここまでのところ全て順調ですし、ペースノートも、そこに書き込む情報も上手く機能しているので、今のところは満足しています。明日は今回のラリーで最もタフな一日になるかもしれないので、慎重な姿勢を保つべきでしょう。一歩一歩着実に進み、自信、リズム、フィーリングを築いて行くつもりです。今回の目標は全てのステージをいいフィーリングで走り切り、ベストを尽くすことです。

サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 HYBRID 5号車)
今朝のシェイクダウンは、ラリー本番で走行するステージと全く同じタイプではなく、特に今晩のステージや、明日のステージとは異なると思いますが、それでも非常にいいフィーリングでした。昨年と比べるとコンディションはドライで安定しているようなので、それは自分たちにとって大きな助けになると思いますし、このままの状態が続けば、かなり楽しめるでしょう。SS2はとても気持ちよく走れましたが、同時にかなり難しいとも感じました。完璧からはほど遠い部分が多く、ブレーキングポイントやコーナーで慎重になり過ぎてしまいました。しかし、それでも明日が待ちきれません。

セントラル・ヨーロピアン・ラリー デイ1の結果
1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 7m50.6s
2 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +0.9s
3 アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1.7s
4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.0s
5 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2.1s
6 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2.4s
7 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +3.1s
8 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +6.1s
9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +9.5s
10 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +24.9s
(現地時間10月17日19時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

明日のステージ情報
競技2日目となる10月18日(金)のデイ2は、デイ1に続きチェコが舞台に。デイ1で走行した「クラトヴィー」のステージをSS3、SS6としてさらに2回走り、その他に2本のステージを各2回走行します。チェコのステージは全体的に道幅が狭く、高速で、起伏も多いのが特徴です。6本のステージの合計距離は110.64km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は566.69kmに達します。なお、デイ2は大掛かりな整備作業が可能なミッドデイサービスの設定がなく、朝と日中に2回のリモートサービスが設定されます。また、一日の終わりにはドイツに戻り、カルプフハムのサービスパークで45分間のフルサービスが予定されています。



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