【株式会社グリーンメディア】畑野賢明、中国ラリー選手権第3戦 広東をクラス14位で完走 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【株式会社グリーンメディア】畑野賢明、中国ラリー選手権第3戦 広東をクラス14位で完走

 

今シーズン、スバルラリーチームチャイナから中国ラリー選手権にJr.ドライバーとして参戦する畑野正明が8月28日(金)から30日(日)にかけて開催された第3戦 広東(全5戦)に出場し、総合17位、N4クラス14位で完走を果たした。

第3戦 広東のコースはすべて比較的平均速度の高いターマック(舗装路)ながら、路面μの異なるアスファルトとコンクリートが混在する非常に難易度の高い設定。気温も常時30度以上とドライバー、マシン双方にとって厳しいコンディションとなった。総走行距離は15ヶ所のSS(競技区間)/132.92kmを含んで640.29km、出場台数は全クラス合わせて67台、エントリーした2リッターターボ+4WDで争われるN4クラスは17台であった。

ラリーは8月28日のセレモニアルスタートとクローズドダートコースを使って行われたスーパーSSで開幕。気温38度の快晴という酷暑の中、畑野はこのスーパーSSでジャンプ台からの着地でダンパーを破損したものの、まずまずの滑り出しを見せる。

8月29日のDay1(SSは8ヶ所)、コンディションは前日と同様の気温38度、快晴。大クラッシュによるSS5のキャンセル、酷暑のため熱中症でリタイアするドライバーが出るなど、波乱含みとなったが、畑野は順調にラリーを展開。Day1を総合17位、N4クラス14位という順位で終えた。

8月30日のDay2(SSは6ヶ所)は、このラリーウィークにおいては気温35度と比較的涼しい中でのラリーであったが、曇り空でのスタートであったものの、天気予報は曇りのち雨という読みにくい天候。状況によっては通常のターマックラリー用タイヤではなく、溝の多い通常のラリータイヤを使う選択も考慮したが、曇り空でのスタートとなったため、ターマックラリー用タイヤを選択。ラリー中この2つ目のSSとなるSS10でリアタイヤをヒットし、直進安定性が悪化するトラブルがあったものの、その後のサービスで修復。大きなタイムロスもなく順調に走行。しかし、最終SSとなるSS14への移動中に雨に遭遇。スタートまで雨は止み、ドライ路面となったが、ゴールまで残り4kmの地点で再び雨! 溝の少ないターマックラリー用タイヤであったことに加え路面μの低さもあり、氷上のようなグリップの低い路面となったものの、SSスタート前にDCCDをレインコンディションを想定したセッティングに変更していたことも幸いし、慎重なドライビングでSSを走行。総合17位、N4クラス14位でラリー完走を果たした。なお、総合優勝は英国ラリー選手権チャンピオンで、P—WRCへの参戦経験も豊富なデビッド・ヒンギス選手(三菱ランサーエボリューションⅨ)であった。

今回のラリーは、順位自体は前2戦とそれほど変わらなかったが、リピートステージの多かったラリーを安定したタイムで走行出来た他、コースやコンディションに合わせた空気圧、ダンパー減衰力の調整を自分のものにするなど、畑野にとっては収穫の多いラリーであった。

また、今シーズンから行っているカーボンオフセット活動に関しては、走行1kmにつき1.5kgの二酸化炭素排出権を供給していただいおり(今回のラリーではSS5のキャンセル分を差し引き、約946kgの二酸化炭素排出権)、実際にラリー中で排出された二酸化炭素量(約270kg)を差し引くと、約676kgの二酸化炭素排出量削減を実施することが出来た。

次戦はアジアパシフィックラリー選手権と併催で、11月13日から15日の週末に開催される第4戦 浙江(読み方)に挑む。コース幅が狭く、雨になるケースも多いラリーのため、荒れたラリーとなることが予想される。国際格式となるラリーでの畑野の活躍に期待していただきたい。



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