【追記】WRCサファリ:三者三様の新型シュノーケル – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【追記】WRCサファリ:三者三様の新型シュノーケル

©TOYOTA

WRC第3戦サファリラリー・ケニアのシェイクダウンでは、各チームのシュノーケルが注目を集めた。今季からボンネットまたはフロントフェンダーに開口部を設け、そこに吸気用ダクト(ラリー1車両では最大断面積350㎠)を追加することが可能となった。

なかでも目を引いたのがトヨタGRヤリス・ラリー1だ。右フロントフェンダーの開口部からAピラーを伝って延びたダクトは、ルーフを覆うような形状をしている。開口部は後方に向けられており、よほどのことがない限りエンジンが水を吸い込むことはないだろう。なお、ダクトとルーフの間にはわずかに隙間が空いているようにも見え、空気の流れをできるだけ邪魔しないような設計の工夫が見てとれる。また、これに合わせてドアミラーの形状も変更された。これまでのようなステーはなく、ドアに密着したコンパクトなものとなった。これはドアの開閉時にダクトとの干渉を避けるためでもあるはずだ。

M-SPORT


フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1は往年のラリーファンには見慣れた形状のシュノーケル。ボンネット上に開口部を設け、蛇腹状のホースでエンジンフードの開閉を妨げないようにしている。コ・ドライバー側のAピラーに沿わせることでドライバーの視界を確保しているのではないだろうか。一方のGRヤリスはターボユニットが向かって右側についているため、シュノーケルを装着する吸気のロスをできるだけ低減させることを狙っているものと考えられる。ヒョンデi20Nラリー1にはシュノーケルは見当たらない。テスト時にはフォードと同様、ボンネット上からコ・ドライバー側のピラーに沿う形状のダクトを装着していたが、シェイクダウンでのi20Nラリー1には外観上の違いは見受けられなかった。詳細が分かり次第追ってお伝えする。

※3月31日追記
ヒョンデは3月30日(土)の競技3日目にシュノーケルを投入。テストしていたものと同じタイプで、ボンネットに開口部を設けダクトを接続、コ・ドライバー側のピラーに沿わせ、ヒンジ部分は蛇腹のホースで対応している。

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