ダカール2024:ステージ4でセバスチャン・ローブがトップタイムをマーク – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ダカール2024:ステージ4でセバスチャン・ローブがトップタイムをマーク

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ダカール2024は1月9日、サウジアラビアのアル・サラミヤ〜アル・ホフフ間に設定されたステージ4の299kmを走行。このステージでは、ダカール初制覇に挑むセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンター)が、今大会初のトップタイムをマークした。

ナビゲーションの攻略が鍵となったこのステージでは、通過ポイントを見つけにくく、混乱を避け切ることができたクルーはわずかだった。

ここでダカールでは通算24回目のステージウインを奪取したローブは、総合でも6番手に浮上した。
「スタート順が遅かったので少しダストの影響を受けたし、たくさんのマシンを抜かなくてはならなかった。そのほか、通過ポイントを1カ所見逃したことを除けば、とてもいいステージだった」とローブ。

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ダカール2連覇中で今季からプロドライブ・ハンターにマシンをスイッチしたナッサー・アル‐アティヤもこの日は3番手タイムをマークし、今大会で初めて総合順位でポディウム圏内に入ってきた。ルートはこの後、エンプティ・クオーターの砂漠へと向かうため、ここで勢いを強める構えだ。
「ここから砂丘での長い日々に向けてマシンを準備していく。ステップバイステップで進んでいけば、トップにたどりつける」とアル‐アティヤ。

チーム・アウディ・スポーツのカルロス・サインツとステファン・ペテランセル(アウディRS Q e-tron E2)は、それぞれ4番手、5番手タイムでこのステージをフィニッシュ。サインツは総合順位では、この日2番手タイムでまとめた総合首位のヤジード・アルラジ(トヨタ・ハイラックス・オーバードライブ)に4分29秒差の2番手をキープしている。

さらにチームメイトのマティアス・エクストローム、トヨタ・ガズーレーシングのルーカス・モラエス(トヨタGRダカールハイラックスEVO T1U)もポディウム圏内に手が届く位置につけている。両ドライバーは、総合順位ではトップ5に残っており、アルラジとの差も20分以下だ。
「道を切り開いての走行は初めてだったが、たくさんのことを学べた」とモラエス。

Red Bull

TGRのジニール・ドゥビリエ、オーバードライブ・レーシングのギヨーム・ド・メビウス(ハイラックス・オーバードライブ)はダストに悩まされ、低速のマシンを抜くのに苦戦を強いられた。
「31番目からスタートして15台を抜いた。ダストが舞っている中で健闘したと思う。ナビゲーションがいい仕事をしてくれた。多少のタイムロスはあったが、大きいものではない」とド・メビウスはこの日の進捗を語った。

一方、TGRの若手、セス・キンテロ(トヨタGRダカールハイラックスEVO T1U)には厳しい一日となり、メカニカルトラブルにより大きくタイムロス。首位から20時間以上の遅れと、ポディウムの望みがほぼ断たれてしまった。

10日のステージ5は、アル・ホフフ〜シュバイタ間の118kmを走行し、エンプティ・クオーターの砂漠へと向かっていく。

ダカール2024 カー部門 暫定結果(ステージ4終了時点)
1 Y.アル-ラジ(トヨタ・ハイラックス・オーバードライブ)15:44:39
2 C.サインツ(アウディRS Q e-tron E2) +11:03
3 N.アル‐アティヤ(プロドライブ・ハンター) +10:49
4 L.モラエス(トヨタGRダカールハイラックスEVO T1U) +19:31
5 M.エクストローム(アウディRS Q e-tron E2) +19:42
6 S.ローブ(プロドライブ・ハンター) +23:50
7 M.セラドーリ(センチュリーCR6-T) +24:20
8 S.ペテランセル(アウディRS Q e-tron E2) +26:56

ランドクルーザー300GRスポーツで市販車部門を戦うチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、ステージ3、メンテナンスの時間が2時間しかない設定の中、500号車の三浦昂、501号車のロナルド・バソが437kmの長距離ステージをトラブルなく走り切り、部門1、2番手の座を堅守している。
「トーヨータイヤの改良タイヤが効果を発揮し、空気圧を下げたままでもパンクせずに走り切ってくれた。ここまで3日間テーマを決めて走ってきたが、今日も狙い通りの結果で自信につながった」と三浦。

HINO600シリーズで参戦する日野チームスガワラは、前日トラブルが発生したトランスミッションを交換してステージ3に挑み、菅原照仁が16番手タイムでこのステージを走り切り、累積順位を総合10番手に上げている。



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