TOYOTA GAZOO Racing WRC チャレンジプログラム 2期生、小暮ひかると山本雄紀がラリー2にステップアップ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

TOYOTA GAZOO Racing WRC チャレンジプログラム 2期生、小暮ひかると山本雄紀がラリー2にステップアップ

©左から 小暮ひかる、山本雄紀、大竹直生 /TOYOTA

TOYOTA GAZOO Racingは、進行中のTOYOTA GAZOO Racing WRC チャレンジプログラム2期生について、小暮ひかると山本雄紀のふたりを2024年にラリー2にステップアップさせてプログラムを継続することを発表した。ヨーロッパのイベントに加え、WRCにもスポット参戦する。小暮、山本とともに2期生としてトレーニングを積んできた大竹直生は、今後は全日本ラリー選手権の舞台で日本の若手ドライバーを牽引する存在としてドライバー活動を継続する。また、選考が進んでいる3期生については、12月にフィンランドで最終選考を行う予定であることも伝えている。

(以下、発表リリース)


TOYOTA GAZOO Racing WRC チャレンジプログラム
2期生ドライバー、Rally2クラスへのステップアップが決定

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの2期生のプログラムは、第2フェーズとして、Rally2クラスにステップアップして実施することが決定しました。2022年にトレーニングを開始して以来、3名のドライバー全員が着実に実力をつけ、2024年は小暮ひかる、山本雄紀が欧州でのトレーニングを継続します。

本プログラムは2015年にスタート。1期生である勝田貴元は、ほぼラリー経験がなかった状態から努力を積み重ね、FIA世界ラリー選手権のトップクラスで戦うTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのレギュラーチームのドライバーとして戦うまでに成長をしています。2022年の初め、小暮、山本、そして大竹直生の3名が2期生メンバーに選ばれ、勝田に続くことを目標にフィンランドを拠点に活動をしてきました。基本的なトレーニングに加え、これまでは2駆のRally4車両を用い、フィンランド国内や欧州の国際ラリーへ参戦。3選手とも良いパフォーマンスを見せ、成長を示してきました。

プログラムの第2フェーズは、4駆のRally2車両を用いた内容にステップアップ。最高峰のRally1カテゴリーのすぐ下のカテゴリーであり、2024年、小暮と山本はいくつかのWRCイベントも含め、欧州のラリー参戦を通して更なる成長を目指します。また大竹は、引き続きTOYOTA GAZOO Racingと共に、全日本ラリー選手権の舞台で日本の若手ドライバーをけん引する存在としてドライバーとして活動を継続します。

なお、プログラム3期生の選考も現在進行中で、9月に富士スピードウェイにて1次・2次選考を実施しました。最終選考は12月にフィンランドでの実施を予定しています。

■ドライバーコメント
小暮ひかる
:プログラムを継続できることになり本当にうれしく思っています。常に自分のベストを尽くしてきたので、どんな結果になっても悔いはありませんでした。グラベルや雪上での走行経験がなかったので最初の頃はかなり苦労しましたし、ペースノートのシステムも完全に変える必要がありました。コ・ドライバーのトピとたくさんレッキトレーニングをしてきて、ここ最近のラリー(ポーランド、ラトビア、フィンランド)では成長を感じていました。Rally2はまた新しいステップとなりますがとても楽しみにしています。TGRと講師陣のおかげで多くの経験と成長をすることができ、本当に感謝しています。今後さらに良い結果を出していけるよう努力を続けます。

山本雄紀:このような素晴らしいプログラムを継続させていただくことになり、とても光栄です。約2年の間にRally4車両でたくさんのことを学ばせていただき、最近のラリーではスピードもついてきていました。しっかり成長することができ、Rally2にステップアップする準備ができたと思っています。良いドライバーがたくさんいる競争の激しいカテゴリーなので自分のスピードとスキルを試すのが楽しみです。すぐにトップスピードを出すのは簡単ではないと思いますが、しっかり学びを重ね、将来的にトップ争いができるようになると信じています。自分たちだけでは成し遂げられないことばかりで、ラリーだけに集中できる本当に貴重な機会をいただき、TGR、そして支えてくれている全ての皆さんに感謝しています。

大竹直生:プログラムに参加してから2年間、たくさんの変化がありました。チャレンジングで簡単ではありませんでしたが、将来に生かせる素晴らしい経験となりました。ラリーだけでなく、人としても多くを学ばせていただきました。来年、欧州でプログラムを続けることができないのはとても残念で仕方ありませんが、まだラリー競技を続けるチャンスがあることはうれしく思っています。TGRをはじめ、サポートいただいた全ての皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。ラリーのキャリアをあきらめていません。日本でも引き続きプッシュし、スピードだけでなく、このプログラムで学んだ全てのことを示したいと思っています。

■講師コメント
ミッコ・ヒルボネン (TGR WRCチャレンジプログラム チーフインストラクター):この2年を通し、小暮、山本、大竹の3選手全員が大きな成長を遂げました。日本から遠く離れた国で家族とも離れて暮らすことになり、ラリーの面だけでなく、彼らの人生においても素晴らしい経験になったと思います。残念ながら、欧州でのチャンスを全員に提供し続けることはできず、難しい選択をしなくてはなりませんでした。山本は、マシンに問題があった時を除けば常に優れたパフォーマンスを見せました。小暮はラリーの経験が非常に少ない状態でフィンランドに来ましたが、本当によく努力をし、二人に追いつきました。彼の成長に感心しています。大竹も良い結果を出し、努力も怠りませんでした。TGRが大竹のサポートを継続し、彼が全日本ラリー選手権に出場するチャンスがあることをうれしく思っています。我々講師陣は、彼が良い結果を出してくれると信じていますし、我々も引き続き連絡を取り合い、遠くからでもできる限りサポートしたいと思っています。Rally2にステップアップすることになる小暮と山本にとっては、競争が激しくなり、スピード域も速くなり、プログラムはさらに難しいものになります。彼らが今後どのような成長を見せてくれるか楽しみです。



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