マルティン・プロコップ、フィエスタS2000でSWRCに参戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マルティン・プロコップ、フィエスタS2000でSWRCに参戦

 

 2009年JWRCチャンピオンを獲得したマルティン・プロコップが、2010年はフォード・フィエスタS2000でSWRCに参戦することが決定した。

 プロコップとコ・ドライバーのヤン・トマネクにとっては2011年のWRC参戦への足がかりとしたいところだ。JWRCでプロコップのシトロエンC2をプリペアしていたチェコのイポカーが引き続きメンテナンスを行なう。プロコップへのマシン供給は2010年WRC開幕戦スウェーデンでの2〜3週間前とみられており、短期間でマシンに慣れることが求められる。

「2010年はフィエスタS2000をドライブすることに決めたんだ。なぜって、イケてるマシンだからだよ。見た目も中身もすごいクルマだと思うし、それに、僕らみたいなカスタマーチームへのサポートといった面でもフォード/Mスポーツのやり方はスマートだ。彼らは若手ドライバーの育成やサポートについて、はっきりとしたビジョンを持っている。
 このフィエスタS2000が未来のWRカーのベースになるということは、僕にとっても理想的なんだ。僕はこの先もラリードライバーを続けていきたい。このマシンは、将来的に僕のトップカテゴリーへの移行をスムーズにしてくれる可能性を持っているんだよ。それに、もう“経験を積む年”じゃあない。目標を高く掲げてそれぞれのラリーに臨まなくてはならないんだ。ポイントになるのはどれだけ早くフィエスタをモノにできるか、だね。毎戦表彰台を狙っていくよ」とプロコップ。

 Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンは語る。
「JWRCチャンピオンが我々のクルマを選んでくれたというのはうれしいね。ジュニアの次のステップとしては申し分ないだろうと言うことでマルティンとは話がついている。彼と一緒に仕事できることを楽しみにしている。もちろん、できるだけサポートしていくつもりだよ。我々のフィエスタS2000は世界各国から注目されている。きっとSWRCも面白い選手権になると思うよ」

 登場から1カ月も経たない間にかなりの数のドライバーからご指名を受けているフィエスタS2000。あのクリスチャン・ロリオーがデザインしたマシンとなれば実力は折り紙付き、引く手あまたなのは登場前から予想されたものの、IRCや各国選手権だけでなく、SWRCの設立によってさらに注文数は増えそうだ。
 一方のWRCマニュファクチャラーであるシトロエンは、R3マシンがテストされている以外は特に目立った報道はなく、こちらも今後の成り行きが注目される。



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