プジョー・スポールが40周年の節目に栄光の戦績を振り返る – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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プジョー・スポールが40周年の節目に栄光の戦績を振り返る

©PEUGEOT

ラリーをはじめ幅広いモータースポーツで数々の伝説的なマシンを輩出しているプジョー・スポールが10月、設立40周年を迎え、これまでの戦歴を振り返るリリースを発信している。
(以下リリース)


PEUGEOT / Francois Baudin / DPPI


統計は時として象徴的なものにすぎないかもしれないが、1981年10月に設立されたプジョー・スポールは、年数以上の勝利を収めており、その記録はチームの質の高さと的確なスポーツ戦略を物語っていると言える。

「モータースポーツは、自動車産業に研究と進歩を促進するための優れた技術研究所としての場となっています」とプジョーのCEO、リンダ・ジャクソンは信じている。
「我々のブランドにとっては、我々のモデルや明日のモビリティのための計画を展開する上で不可欠な役割を担っています。プジョー・スポールの40年に渡るモータースポーツ活動は、数々の勝利やタイトルを獲得してきただけでなく、真の誇りでもありました。この遺産こそが我々を導き、そして何よりも、現在そして未来でも活躍を続けるための礎となっているのです」

ジャン・トッドが設立した当初はプジョー・タルボ・スポールとして知られたプジョー・スポールは、モータースポーツ界における象徴的なモデルを数多く輩出してきた。205T16、405T16、206WRC、306マキシ、905、近年では908、208T16 Pikes Peak、2008 DKR、3008 DKR、208 WRX、そして今、革新的な9X8がプジョーの電動化計画において中核的な役割を果たすと同時に、スポーツ部門とデザインチームの密接な関係を体現している。

PEUGEOT

この40年に渡って、プジョー・スポールのスタッフは、世界や国内戦レベルの非常に様々な伝説的イベントで成功を収め続けており、情熱とプロフェッショナリズムという基本的な価値観は、現在のチームを刺激し続けているという。

この数十年を振り返ると、WRCや世界ラリークロス選手権、ダカールラリー、ル・マン24時間レース、“Race to the Clouds”で知られるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム、フランスをはじめ各国のサーキットレースでのタイトル獲得や勝利、エンジンサプライヤーとしてのF1でのポディウムフィニッシュなどなど、モータースポーツの様々なシーンでプジョー・スポールの活躍が映し出されてきた。

プジョー・スポールの主なモータースポーツ戦績

■WRCマニュファクチャラーズタイトル5回:1985年、1986年、2000年、2001年、2002年
■WRCドライバーズタイトル4回:ティモ・サロネン、ユハ・カンクネン、マーカス・グロンホルム(2回)
■IRCドライバーズ、マニュファクチャラーズタイトル3回:2007年、2008年、2009年
■その他国内ラリー選手権タイトル多数
■ル・マン24時間優勝3回:1992年(ヤニック・ダルマス/デレック・ワーウィック/マーク・ブランデル)、1993(クリストフ・ブシュー/エリック・エラリー/ジェフ・ブラバム)、2009年(マルク・ジェネ/デイビッド・ブラバム/アレックス・ブルツ)
■パイクスピーク・ヒルクライム優勝3回: 1988年(アリ・バタネン)、1989年(ロビー・アンサー)、2013年(セバスチャン・ローブ)
■スーパーツーリングタイトル多数:1997年ドイツ・スーパーツーリングカップ(ローレン・アイエロ、406)など
■ダカール優勝7回:1987年、1989年、1990年(アリ・バタネン)、1988年(ユハ・カンクネン)、2016年、2017年(ステファン・ペテランセル)、2018年(カルロス・サインツ)
■世界ラリークロス選手権タイトル1回:2015年

PEUGEOT / Claude Saulnier / DPPI

長年にわたり、プジョーのマシンをドライブして、それぞれの時代やカテゴリーに忘れがたい足跡を残してきた様々なチャンピオンたちは、プジョー・スポールが誇る良心的で、闘争心にあふれながら細心の注意を払う革新的なチームスタッフを頼りにしてきた。さらに、歴代のモータースポーツ活動を指揮してきたマネージャーたちも、ブランドの色を誇らしく掲げてきた。ジャン・トッド、コラード・プロベラ、ジャン‐ピエール・ニコラ、ブルーノ・ファミンといった歴代のディレクターたちの勝利への渇望によって、チームが一丸となって革新し、刺激を与え前進していくという決意のもとに前進を続けていった。

フランスの自動車メーカーのDNAにはモータースポーツが深く根付いている。プジョー・スポールが行うすべての活動も、安全性やパフォーマンスから新スタイルのエネルギー、効率性、電子機器、ドライバー補助装置などの分野で、フランスの自動車メーカー特有のビジョンや技術戦略を支援することが目的となっている。

今日、電動化はプジョー・スポールが9X8でル・マン24時間やFIA WECに参戦するハイパーカープログラムの中核となっており、明日のモビリティに対するプジョーの計画を象徴するとともに、新しいアイデアをドライバーが実践することで、レーストラックから公道への好循環が生まれ一般ドライバーの利益につながることから、研究活動にも貢献することになる。

この10月、プジョー・スポールは40周年を迎えた。これは重要な節目ではあるが、さらなる飛躍、経験、冒険に向けた長い道のりの一歩に過ぎない。

PEUGEOT / Gilles Levent / DPPI



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