WRCカナリア諸島:WRC2部門はヨアン・ロッセルが今季2勝目 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCカナリア諸島:WRC2部門はヨアン・ロッセルが今季2勝目

©Red Bull

シーズン第4戦としてWRC初開催を果たしたラリーカナリア諸島(スペイン、ターマック)、WRC2部門はヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が今季2勝目を飾り、ポイントランキングではノミネート2戦を終えた時点で、同じく2戦を消化したオリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2)に15ポイントのリードを築いて首位に浮上した。

ロッセルはラリーカナリア諸島の参戦経験は、ERCイベントとして開催された2019年のみで、この時はポディウムに上がっている。今回は、全18SS中、13SSでステージウインを奪取し、地元スペインのアレハンドロ・カション(GRヤリス・ラリー2)に29.5秒差をつけてトップフィニッシュを飾った。

「このような流れだと見た目はラクそうだが、決してラクなことはなかった」とロッセル。
「アレハンドロからのプッシュはものすごかった。道の経験があまりないし、現地入りした時点では優勝争いできるか分からなかった。もちろん、マシンは勝てる能力があるが、自分的にはどうなんだろうか、ということだ」

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カションは昨年のラリーカナリア諸島では、首位を走行中にパンクに見舞われ、優勝を逃している。今回は、WRC2チャレンジャー部門での優勝を飾った。

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4月上旬に開催されたラリーシエラ・モレナで優勝してERCではポイントランキングトップに立っているトクスポーツWRTのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)は、3位に入りポディウムに上がった。

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地元スペイン出身、2022年のERCチャンピオンでWRC初参戦のエフレン・ラレーナ(C3ラリー2)は4位でフィニッシュ。チーム代表兼任で同じくWRC初参戦を果たしたディエゴ・ルイロバ(C3ラリー2)が5位に続いた。

トクスポーツWRTからエントリーしたエミル・リンドホルム(ファビアRSラリー2)は、カナリア諸島が今季最初のWRC2部門ノミネート戦。このラリーへの参戦経験はなく、パンクのほかにスロットルが動かなくなるトラブルに見舞われたが6位でラリーを走り切った。

ソルベルグは、カナリア諸島はWRC2部門のノミネートは行わずに選手権外で参戦したが、トランスミッションのトラブルで苦戦。総合16位、RC2クラス8位に終わっている。

WRC3部門はマシュー・シャティロン(ルノー・クリオ・ラリー3)がトップフィニッシュを飾った。
(Graham Lister)

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WRCカナリア諸島 WRC2部門最終結果
1 Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) 3:01:50.5
2 A.カション(トヨタGRヤリス・ラリー2) +29.5
3 N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +47.7
4 E.ラレーナ(シトロエンC3ラリー2) +2:03.5
5 D.ルイロバ(シトロエンC3ラリー2) +2:11.4
6 E.リンドホルム(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:35.6
7 R.ダプラ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:58.0
8 J.チェルニー(シトロエンC3ラリー2) +5:11.0

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