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ラリージャーナリスト古賀敬介のWORLD RALLY TOURS

【古賀敬介のWRT フィンランド編01】聖地オウニンポウヤで全開ジャンプ!

酷暑の日本を抜け出し爽やかな夏のフィンランドへ!
暑いのが苦手な僕はあれこれ理由をつけ、ラリーが始まるずいぶんと前からフィンランド入りしました。
ところが、フィンランドは数年に1度クラスの猛暑で、温度計は34度とか35度のあたりをウロウロ。
しかもけっこう湿度が高くジメジメ……。
これじゃあ日本とあまり変わらんじゃないですか、となんだか森と湖の国に裏切られた気分です。
しかも、日本よりもよろしくないのは、この国はクーラーがあまり普及していなくて、
僕が泊まっている安宿はもちろんエコなエアコンレス。
地元の人によれば、あまりの暑さに扇風機がフィンランド各地で売り切れ、
入荷と同時に争奪戦が繰り広げられなかなか手に入らないようです。

その僕の部屋ですが、冬の寒さ対策か大きな窓は二重になっていて、ほんの少ししか開かない。
ほとんどビニールハウスかサウナかといった感じで、
じっとしていても全身から汗が噴出し、Tシャツがベットリと体にはり付きます。
「はやく夜が来ないかなあ」と日が沈むのをベッドでじっと待っても、
この時期のフィンランドは夜の10時ぐらいまでお日さまがカンカン照りで、気温は30度前後をキープ。
部屋の中よりも外の方がまだ涼しいと気がつくまでにずいぶんと時間がかかってしまいました。


コースサイドには真っ赤に熟した野生のベリーが山ほどなっていて、撮影をしながらムシャムシャ。甘くて最高にうまかったです。

今回、僕がいつもより4日以上もはやくフィンランド入りしたのにはふたつ理由があります。
ひとつはレッツ・エンジョイ大人の夏休み。
白樺に囲まれた草原で湖を見ながらバーベキューでもやって、冷たいビールをゴキュゴキュっと。
WRC取材を始めた頃からの長年の夢を今年こそ絶対に実現させようと計画を立てたのです。
そして、もうひとつの目的はラリーのプレイベントテストに参加し、
WRカーのサイドシートでフィンランドのコースを体験すること。
結果的にどちらも実現したのですが、今回はまず家族や編集者の方々に「仕事してますよ!」と、
アピールするためテスト取材のはなしを少しだけすることにしましょう。

ペターのチームがテストのサービスを展開したのは民家の敷地内。場所を提供した家の家族たちは本当にうれしそうでした。

かつてラリーフィンランドで使われていたオウニンポウヤ。コースサイドの住人たちはその復活を願ってこんなステッカーやTシャツを作っちゃいました。

僕が取材したのはペター・ソルベルグ・ワールド・ラリーチームのプレイベントテストで、
ラリーが始まる週の前に2日間行なわれたテストに参加。
テストではどのようなことが行なわれているのかを取材し、
さらにペターがドライブするシトロエンC4WRCの助手席にも乗せてもらいました。
詳しい内容はラリージャパンの後に発売されるWRCプラスでご紹介する予定ですが、
とにかく、とんでもない体験でした。
テストを行なったのはラリーフィンランドでもっとも迫力ある走りが楽しめるオウニンポウヤのステージ。
超ハイスピードコーナーと、ビッグジャンプが連続する名ステージで、
僕にとってはWRCのすべてのSSの中でもっとも好きなステージです。
最近はあまりにもアベレージスピードが高すぎて危険という理由から、
ラリーフィンランドのSSからは外され残念に思っていましたが、
まさかそのオウニンポウヤでペターの横に乗れるとは。
夢のような素晴らしいチャンスでしたが、実は今こうしてブログを書いている僕は、
首がズキズキと痛み肩がパンパンにはっています。きっと軽いムチウチなのでしょう。
今までいろいろなマシンやドライバーのサイドシートを経験してきましたが、
あれほど恐ろしい、そして痛いと思ったのは最初で最後。
WRCドライバーのみなさん、はっきり言ってアホですね。それもとんでもないドアホだ。
ああ、間違ってラリードライバーになろうなど思わず本当に良かった。

ペターがドライブするシトロエンC4WRCのサイドシートにおさまりました。この後の恐怖体験は後日発売のWRCプラス誌にて。

5速全開のビッグジャンプ。心の中で「やめて〜」と絶叫しましたがどうやらペターには聞こえなかったようです。

もしオウニンポウヤを全開で走ったら100万円あげると言われても、
僕は尻尾をクルクルと巻いてご辞退申し上げることでしょう。
あらためてWRCドライバーの凄さ、オウニンポウヤの恐ろしさを思い知った貴重な経験でした。

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