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ラリージャーナリスト古賀敬介のWORLD RALLY TOURS

【古賀敬介のWRT メキシコ編02】『テキーラ×ライコネン』で内容の濃い1日でした!

WRCラリーメキシコ、ついに始まりました!
とても楽しみにしていた1戦だけに興奮していたのか、それとも単なる時差ボケか。
朝の4時半に目が覚めて、思わずのびた爪なんぞをパッチンパッチンやりました。
5時半にホテルを出るとさすがにあたりは真っ暗ですが、
ステージが近づくにつれ夜が明け素晴らしい青空が。
メキシコらしい雄大な景色が徐々に浮かび上がってきました。

今日は2本のSSを見に行ったんですが、なんとも内容が濃い1日でした。
SSに着くといきなり地元のお客さんに拉致され、テキーラを強要されました。
はい、これが典型的メキシコパターンです。
お酒、嫌いじゃないんですが朝からはちょっと……
なんて言い訳はまったく通用しません。
10人ぐらいのガタイがいいヨッパラ〜イ軍団に行く手を阻まれしかたなく、
そう、しかたなく、しつこいようですが、しかたなく
口の中に琥珀色の液体を放り込みました。
う、うまいんだけどキック〜う。
ま、運転はコバやんこと小林直樹カメラマンにお願いしているんで良いのですが、
仕事に支障が出かねないのでおかわりは丁重にご遠慮させていただきました。
う〜ん、僕もいつかは仕事じゃなく遊びでメキシコにラリーを見に来たいものです。
そしたら、後先考えずに飲みまくってやるぞ!


メキシコのお客さんはとってももてなし好き。僕らを大歓迎してくれました

メキシコのお客さんはみんな本当に陽気で楽しい人たちばかり。
数年前にはラリー中、タコスの出店と間違えて
普通にバーベキューをしていた人たちに
「すんません、タコスくださいな」と言ってしまったんですが、
彼らは「どうぞ、どうぞ」とテントの中に招き入れてくれて、
そこからは日本人歓迎大パーティーです。
タコスだけじゃなくテキーラの瓶も半強制的に渡され、
間もなくSSがスタートというのに大ドンチャン騒ぎをした記憶があります。
メキシコ人はとにかく人をもてなすのが大好きなようで、
今回ものどが渇いたので露店でミネラルウォーターを買おうとしたら
「せっかく日本から来たのだからタダでいいよ」と、
お金を受け取ってもらえませんでした。
2年前もタコス屋さんでタコスをタダにしてもらったなあ。
おもてなしの気持ちにただただ感謝です。

この方、きのう結婚したばかりだとか。メキシカンスタイルでテキーラをのどに流し込んでいました

コースサイドにいた帽子売りのオジサン。なんだか映画俳優みたいで絵になってますよね

そうこうするうちにSSがスタートして、
パチパチと写真を撮っていると、少し前に目の前を通過した
キミ・ライコネンが遠くの方で「ドッシン、ドッシン」と転倒。
かなり距離があったのですが、いくっきゃない! ということで現場に急行です。
メキシコのSSは標高が2700mほどと高くて、空気がとにかく薄い。
少し走ると息がゼイゼイ。
ただでさえ呼吸がきついのにテキーラが入っているせいで
まるで罰ゲームのような苦しさ。
息を切らしながらようやく現場につくと、
無残な姿になったシトロエンC4WRCと、
それを呆然と見つめるライコネンの姿が見えてきました。

雄大な眺めとクラッシュしたマシンのなんともいえないアートな眺め。作者はキミ・ライコネンです

携帯でアクシデントを報告するキミ。こんな姿でさえサマになるなんて、さすがイケメンですなあ

今回、ライコネンは腰を痛めていてサポーターをしながらの出走だったのですが、
かなり激しいロールオーバーでさらに悪化したのでは? と心配に。
幸いにして体にダメージはなかったようですが、
心にはけっこう大きなダメージを負ったんじゃないでしょうか。
ライコネン、駆けつけたメディアのインタビューにもきちんと答え、
ファンが求めるサインにも応じるなど何だかとても健気でした。
転がるすぐ前まではけっこう良い走りをしていただけに、
次のヨルダンでは気持ちを切り換えて頑張って欲しいものです。

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