APRCラリーカップ創立、登録外選手も賞金対象 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

APRCラリーカップ創立、登録外選手も賞金対象

 

今季もAPRCにタイトルスポンサーとして支援を続ける自動車用ケミカル用品メーカーのウルト。これまで選手権登録チームへの製品供給や、サービスパークでの出店などシリーズを支えてきた。そのウルトが新たに「FIAアジア-パシフィック・ラリーカップ」を設立。APRC、パシフィックカップ、アジアカップ、チームエントリー(ワンオフノミネートも含む)、ジュニアカップなど選手権登録選手はもちろん、各イベントのAPRC部門(国際格式部門)にエントリーしていれば選手権登録外選手でも参戦している全コンペティターが対象となるという。

APRCラリーカップでは、開催国の地元ドライバーにもスポットを当てて活躍の場を広げることを目指しているが、シーズンを通してポイントを獲得しシリーズの上位3位までにはトロフィーと賞金が贈られる。対象イベントは、APRC全6戦(ニュージーランド、ニューカレドニア、オーストラリア、マレーシア、日本、中国)に加え、アジアカップ単独で開催されるインドを加えた7戦だ。

「APRC-ウルトのロゴをマシンに貼って国際イベントに参加する全コンペティターは、ラリー前にウルトの製品キットを受け取ることができる」とウルト・インターナショナル・トレーディング(上海拠点)のビジネスディレクター、アンドレアス・リストはコメント。「APRC戦が開催されるすべての国のドライバーが何らかの形で競技に加わることは、当然の流れだと考えている。また、シーズンを通しての優勝者への賞典に加え、各戦の勝者にはフィニッシュポディウムで賞金が、2位、3位にはウルトの特製ツールキットが贈られる」

APRCの総裁、スティーブン・ケネディは「APRCラリーカップは、APRCコンペティターのステイタスを下げるのではなく、APRCラウンドのレベルを高める、APRCが開催されるすべての国のコンペティターが一堂に争う初めての試みだ」とコメント。

開催国のドライバーにとっては、APRCラリーカップがAPRCの国際放送にも含まれるという利点もある。シリーズには日本の新井敏弘やマレーシアのカラムジット・シンなど、開催国の強豪が活躍し総合優勝を飾ることも少なくない。「APRCラリーカップのスキームにより、 こうしたドライバーを我々のTVプログラムに登場させることもできるようになる」とAPRC TVプロデューサーのブライアン・ヤングはコメント。

2015年のAPRCは4月17−19日にニュージーランド北島で開催される、インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイで開幕する。



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