WRCアルゼンチン:競技2日目を終えてシトロエンが1-2体制 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCアルゼンチン:競技2日目を終えてシトロエンが1-2体制

 

WRC第4戦アルゼンチンは、金曜日の競技2日目を終了した。SS6までを終えて、トップはシトロエンのクリス・ミーク、2番手にマッズ・オストベルグがつけ、1-2体制を築いている。

この日は全長51.99kmのSS2をスタートする計5SSが設定された。SS2でトップタイムをたたき出したのはミーク。ワークス勢のほぼ最後方スタートという利を活かして、SS2番手タイムのダニ・ソルド(ヒュンダイ)に31.9秒もの差をつけて総合首位に立った。

ここでは、先頭を走っていたフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエが約46kmを走った時点でメカニカルトラブルによりストップ。いきなりデイリタイアを喫することとなった。また、同じフォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンは右前タイヤをパンクし、ホイールのままフィニッシュまで走り切りタイムロス。ヒュンダイのティエリー・ヌービルもパンクで一時停車を余儀なくされるなど、大きな波乱を予感させた。

続くSS3は19.71kmの中距離ステージとなっており、ここではフォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラが気を吐きステージベストタイムを獲得し総合2番手に浮上。一方のミークは右後輪をパンクするなどしSS5番手にとどまり、30秒以上あったラトバラとの差を15.3秒まで削られてしまった。ソルドはパワーステアリングが聞かなくなり1分の遅れ。また、このステージではミケルセンが右フロントサスペンションを破損し、上位争いから脱落することになった。

サービスをはさんでラリーは再び51.99kmのSS4へ。ところがサービスからステージに向かうリエゾンでミケルセンのマシンはストップ。これでフォルクスワーゲンは2台がメカニカルトラブルでデイリタイアを喫することとなってしまった。ステージベストは再びミークが獲得し、ラトバラとの差を28.7秒にまで広げることに成功する。

勢いに乗るミークはSS5もベストタイムでフィニッシュ。一方のラトバラはギヤボックスと駆動系にトラブルを抱え、ミークから10.5秒差の6番手タイムに沈む。この日の最終SSとなるスーパーSS(SS6)ではソルドがベストタイムを獲得。ラトバラの様子を見たミークは4番手タイム、ラトバラはSSベストのソルドから33.8秒と大きく遅れてフィニッシュし、総合でも3番手にドロップしてしまった。

これで競技2日目は終了。総合トップにミーク、2番手はオストベルグ、3番手にラトバラ、4番手にソルド、5番手はMスポーツのエルフィン・エバンス、6番手にはマルティン・プロコップという上位オーダーとなっている。

競技3日目はSS7〜SS10の4SS、159.74km。SS8/10は競技2日目のSS2/4を上まわる56.77kmというモンスターステージとなっている。果たしてシトロエンが2012年のフィンランド以来となる1-2フィニッシュを獲得できるか、重要な1日となりそうだ。SS7は日本時間25日(土)の21時08分スタート予定。

【WRCアルゼンチンSS6後暫定総合順位】
1.クリス・ミーク(シトロエン) 1:44:47.8
2.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +1:08.4
3.ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン) +1:23.5
4.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +1:54.2
5.エルフィン・エバンス(フォード) +1:59.7
6.マルティン・プロコップ(フォード) +3:27.4
7.ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) +5:06.2
8.ハリ・アル‐カシミ(シトロエン) +6:01.8
9.アブドラジズ・アル‐クワリ(フォード/RRC) +6:46.3
10.ユーリ・プロタソフ(フォード/RRC) +8:43.3



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