IRCルーマニア デイ1:トラブルフリーのミケルセンが首位 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

IRCルーマニア デイ1:トラブルフリーのミケルセンが首位

 

IRC第8戦シビウラリー・ルーマニアは7月20日、デイ1が行われ、2分44秒の大差をつけてアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアS2000)が首位に立った。

IRC初開催のグラベル戦、ルーマニアは路面が荒れ、序盤から上位陣にトラブルが続出する波乱の展開。SS2のフィニッシュ手前5kmでは、プジョー207S2000のマシュー・アルゼノが右フロントサスペンションを破損してリタイア。翌日の再スタートを目指したが、その後、ショックアブソーバーのトップマウントに亀裂が見つかり、断念した。

ペターソルベルグエンジニアリングのフォード・フィエスタS2000で登場したパトリック・フローディンは、ミケルセンに4秒以下の僅差でこのSS2をスタート。しかし、左リアホイールのリムの破損でタイヤがデフレーションを起こし、大量タイムロスを喫した。さらにセップ・ワイガンド(シュコダ・ファビアS2000)も同じステージで左リアのパンクにより1分をロス。プジョー207S2000で再度IRCに登場したフランソワ・デルクールは、先行車のダストが残るSS4で悪視界に苦戦。何度もステージ上で停車する憂き目に遭う。このため主催者は、2本のナイトステージではスタート間隔を4分に広げたが、それでも後続車の到着までにダストが消えることはなかった。

一方、この日をトラブルフリーで走り切ったミケルセンは、この日設定された7本すべてでベストタイムをマーク。2分44秒の大差を築いてデイ2を迎える。
「ミスもなく、大きな石はすべて避けた。ラリー前から、これが一番いい方法だと分かっていたからね」とミケルセン。「コーナーでは特に気をつけて、タイヤを減らさないよう丁寧なドライビングを心がけた。ライバル陣が揃ってプッシュしてくることが分かっている中で、このようなアプローチでラリーをスタートするのはとてもハードだった。でも、ギャップができてしまえば、少し楽になる。何も起こらなければ勝てると思うけど、このラリーはフィニッシュを迎えるまでは終わらないからね」

総合2位以下は、ワイガンド、デルクール、ジェルジェルイ・スザボ(シュコダ・ファビアS2000)が続き、5位にはプロダクションカップのバレンティン・ポルシステニュー(三菱ランサーエボリューションX R4)が入り、その44.6 秒差でフローディンが続いている。

そのプロダクションカップでは、今季2勝を挙げているアンドレアス・エイグナー(スバルWRX STI R4)がコ・ドライバーにイルカ・ミノアを迎えて参戦。しかし、SS2でタイヤが破損しリタイアする波乱。2WDカップはシトロエンS3 R3Tのハリー・ハントが、ロベルト・コンサニ(ルノー。クリオR3)に52.1秒の差をつけて首位に立っている。



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