ラリー北海道レグ1、ギルが首位 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ラリー北海道レグ1、ギルが首位

 

APRC第5戦および全日本ラリー第7戦、ラリー北海道は9月15日、北海道陸別町の陸別オフロードサーキットのリモートサービスを拠点に10SSが行われ、チームMRFのガウラブ・ギル(シュコダファビアS2000)がAPRC首位に立った。

この日は、朝、北愛国のパルクフェルメを出た後、15分のサービスを行い、帯広東部に移動。朝一番に、クルー陣が難所と目す28.04kmのNEW KUNNE YWAをアタックした後、林道から陸別サーキットにつなぐ4.63kmのショートステージ、さらには北海道らしいリズミカルなPAWSE KAMUYの9.98kmを組み合わせ、夕方には帯広のスーパーSSを2回走行する設定だ。

トラブルを抱えたステアリングラックの交換のため朝のサービスアウトが1分遅れ、10秒のペナルティを受けたギル。レッキ中には発熱するなど体調も心配されたが、快調な滑り出して猛プッシュ。SS2ではベストタイムをマークした新井敏弘(スバル・インプレッサWRX STI 4DOOR)が陸別で木にヒットするアクシデントが発生すると、新井をかわし首位に浮上する。

一方、APRCタイトルを争うライバル、アリスター・マクレー(プロトンサトリアネオS2000、プロトンモータースポーツ)は、中盤からエンジンにオーバーヒートの兆候が現れ始める。何とかギルとの差を維持しようと踏ん張るが、この日最後の林道ステージではついにスローダウンを余儀なくされ、1分25秒をロス。この日を首位で折り返したギルに2分以上の差がついてしまった。

この日、新井がヒットした陸別名物のウォータースプラッシュ「陸別ジャパン」のスプラッシュ明けコーナーでは、6台がコースアウトする大混乱。この中には、番場彬(プロトンサトリアネオ、プロトンR3クスコラリーチーム)とジュニアカップタイトルを争う、マイケル・ヤング(プロトンサトリアネオ)のマシンも。デイポイントで最高得点を獲得した番場はこれで、レグ2を今のペースで完走すればタイトル連覇を果たせる。

全日本選手権では、SS毎にステージウィナーが異なる大混戦。安定してトップタイムを刻んだ石田正史(三菱ランサーエボリューションX)が首位で折り返した。石田は、ラリー北海道が初めて国際格式イベントとして開催された際の総合勝者でもある。2位には8.3秒差で奴田原文雄(三菱ランサーエボリューションX)、選手権リーダーの勝田範彦は40.6秒差の3位と出遅れた。また、昨年のラリー北海道の覇者、柳澤宏至(スバル・インプレッサWRX STI)は、SS5でエンジントラブルによりリタイアとなった。



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