WRCポルトガル・ポスト会見「座る順番は気にしない!」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCポルトガル・ポスト会見「座る順番は気にしない!」

 

WRCラリーポルトガルのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。悪夢のアルゼンチンから一転、ポディウムを独占したVW勢。カピート代表は、チームオーダーは一切なくすべてをドライバーに委ねていることを強調した。

●WRCポストイベントカンファレンス出席者
1位:ヤリマティ・ラトバラ=J-ML(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
1位:ミーカ・アンティラ=MA(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
2位:セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
2位:ジュリアン・イングラシア=JI(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
3位:アンドレアス・ミケルセン=AM(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
3位:オーラ・フローネ=OF(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
ヨースト・カピート=JC、フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表

Q:
ヤリマティ、おめでとう! 気分はどうか。
J-ML:
本当にハッピーだ。肩の荷から下りたプレッシャーは計り知れないよ。どん底まで自信が落ちて、それからはい上がって勝てて最高。セブには苦しめられたしドライビングも素晴らしかった。特に、彼の走行順を考えればね。ロングステージは踏みっきりでプッシュすると決めた。その戦略が報われた。今日のレベルは、昨日や初日の比じゃない。

Q:
今日はセバスチャンからのプレッシャーがあった。全リスクを負ったのか。
J-ML:
ファフェのステージは好きだが、セブは昨年ラリースプリントで走っているけど、僕は前に1度走ったことがあるだけだった。あそこで首位を失うかもしれないと思った。32kmステージでもその可能性があると計算していた。2人とも完全集中していたし、ロングではアタックした。

Q:
ミーカからアドバイスを受けていたが、何と言われたのか。
J-ML:
午前の最初のステージでは、プッシュしていた時にコーナーの進入が速過ぎるし出口がクリーンじゃなかった。クリーンなラインをキープしなくてはならなかった。スタートから5kmしたところで「素晴らしいよ、いい感じだ」と彼は言った。これで自信を持てた。

Q:
これでプレッシャーからは解放されたか。
J-ML:
そうだね。パワーステージでもポイントが欲しかったが、どうしても優勝したい場合はパワーステージには全力投球できない。かなりハッピーだよ。僕も2回ミスをしたが、セブも素晴らしかった。

Q:
ミーカ、優勝した気分は。
MA:
とにかく、ホッとしたよ。家からもプレッシャーを受けていたんだ。夏休み前に、5歳になる子どもが大会で特別賞をもらったんだ。水曜日には地元のクロスカントリー大会で200mに参加し、22人の中で優勝した。その日の夜、スカイプで「パパも勝たなきゃダメだよ、家の中のトロフィーが僕のだけじゃイヤだ!」って言われたんだ。

Q:
かなりホッとした?
MA:
ここ数戦、ミスが続いた。大きなミスではないが、続いたことは大事件だ。また苦しさを感じ始めていた。本当にこの勝利の意味は大きい。

Q:
ロングステージで言ったことは必要だと感じたのか。
MA:
そうでもない。いつもはスタートの前に会話して、走行中はノートしか読まない。それが速すぎでも遅過ぎても。でもクリーンなラインが間違いなく一番速い。最初の5kmでとても手応えを感じて、マシンがキッチリ、ラインに乗っていたから、計画通りに進んでいるというフィードバックを伝えたような感じだ。

Q:
セブ、今日も特筆の走りだった。特に今日は。勝てなくて落ち込んでいるか。
SO:
気分としては満足している。21ポイント獲得できたんだから、選手権争いとしては完璧に近い流れだし、それが今年の僕の一番の目標だ。もちろん、僕の口から悔しさも聞いただろうけど、僕はこんなだから、かなり興奮している時にはそんなことを口走るんだよ。悔しさをコントロールできないのは、僕の悪いところだ。思ったことをそのままみんなに伝えてしまう。もっと別の言い方をしないといけないね。ステージが終わって悔しかったのは、一番のドライバーがこの週末勝てなかったということだ。でも、ヤリのせいという意味じゃない。ルールのせいだ。彼は彼のすべき仕事をしたまでで、特に今日は僕を抑えるだけの速さがあった。ヤリとミーカを心から祝福するよ。僕に関しては、リスクは一切負わなかった。バカだったかもしれない。選手権ではいい位置につけているから、そのことを考えなくてはならなかった。また世界チャンピオンになりたいからね。18ポイントも上々だ。プレッシャーをかけつづけたが、ロングステージでは少し慎重になりすぎた。タイヤをいたわりすぎた。それでも全開でプッシュすれば速かったかもしれないが、全体でではない。あの波乱のアルゼンチンがあったので、チームのことを考えてもハッピーな内容だ。

Q:
ジュリアン、北部開催でのラリーについてどう思ったか。
JI:
ラリーをここに持ってくるのは、簡単ではない。たくさんの人が関わったことを知っている。10年前も同じだっただろう。でも、すべてが統率されていた。日曜日と土曜日のステージは好きだが、金曜日は人工的な感じがした。いいイベントだった。計算上では僕はハッピーだ。選手権リードを広げた。ここにチームメイトがいるのもうれしい。アルゼンチンは悪夢だったが、それももう過ぎたことだ。ルールについては残念に思う。同じ土俵でゲームができない。いい戦いだし絵的にもいいが、僕にとってはもっといい形でWRCができると思う。もっと公平なルールが作れるはずだ。フィンランドでは2日間半、砂利をはかなくてはならず、日曜日は50kmしか設定されていない。もっと何か方法があるはず。

Q:
アンドレアス、新型マシンで素晴らしい結果を残した。気分はどうか。
AM:
正直、素晴らしい気分だ。とても興味深いラリーだった。新型マシンでの初戦だし、テストもシェイクダウンもいい内容だった。最初のステージで勝ち、首位に立って、序盤は本当に順調だった。2ループ目はかなりラフになり、マシンの重心が低過ぎてしまった。マシンのドライビングはとても楽しかったが、2ループ目は少し苦戦した。セッティング変更について学ばなくてはならない。マシンのポテンシャルはアメージングだよ。3位は予想以上の結果。ポルトガルではいい走りをできたことがなかったから、僕にとっては最高の内容だ。

Q:
今朝起きた時に、3位になれると考えたか。
AM:
願ってはいたけど、同時に自分の目標は世界選手権だから、考えもせずに全開で走ったりはしなかった。1本目はいいペースで走り、僕たちが残したタイヤがベターだと分かった。2本目は僕らがミスがなかったのに対し、ミークがかなりロスした。今日はとにかくミスをしないことだった。自分のリズムには満足だよ。

Q:
新しいマシンに慣れるのに時間はかかったか。
AM:
そうでもない。もちろんテストはしていたが、こんなに早く馴染むとは思っていなかった。

Q:
初優勝はいつになると思うか。
AM:
最近は、イベントの度にそのことを考えているよ。経験を積んでいるし、どのラリーでもポディウム争いに絡んでいると思う。僕には、他のラリー以上に好きな特別なラリーがあるんだ。サルディニアはかなり条件が悪くなると思う。走行順が早いことは、ここ以上に厳しい。あそこではトップ5を目指す。でも、ポーランドは去年、とてもコンペティティブに戦えたし、あそこは好きなんだ。

Q:
オーラ、このポディウムに乗れたのはうれしいのでは。
OF:
昨晩、このことを考えていたんだ。2013年はジュニアに参戦していた。そして今、このマシンでこのチームから参戦している、夢のようだよ!

Q:
ストレスの多い週末だったか。
OF:
ほとんどのラリーで新しいノートを作っているので、それほど大きな違いはない。前年のノートがあれば楽だが、大した問題ではないよ。

Q:
ヨースト、素晴らしい復活劇だ。
JC:



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